「Re:ひょんなことから」

昨日に限っては違ったんだけど。


｢●●ちゃん(私)、〇〇さんと同期だったんだってね？｣


その保険屋さんも、顧客が何百人といるわけだから、いちいち客の同期や上司が誰だったかなんてことまで全部覚えてるわけじゃないはず。

それを理解してたから、今までは｢××さんって知ってるっけ？｣というよーなことを訊かれても、YESかNOで答える程度で、私から詳しく尋ねることもなかったんだけど・・・


｢うん、そうだよ。凄く仲良くしてた。結婚式にも遠くまで来てくれたし・・・｣

なんて、昨日の私は珍しく自分から話してた。


｢そうなんだってね。でね、〇〇さんが連絡取りたいって言ってたよ。〇〇さんの携帯の番号、教えといてほしいって。それに彼女、再婚したのは知ってる？｣

｢うん、二度目？だよね？そこまでは知ってるけど、とにかく連絡してないから、相手とか住んでるとこなんかは全く知らないんだ｣


｢住んでるとこも近いのよ、××だから、そこから車ならすぐじゃない？｣


｢ホントだね。懐かしい・・・会いたいな｣


｢時間あるときに電話してみて！｣


｢うん、わかった。どうもありがとう｣


用件はそれだけで電話を切った。



なんてゆーの？
なんかね、凄く嬉しかった。

若い時のように、それですぐに浮かれて電話しちゃってはいないけど、来週早々に電話してみようと思ってる。


彼女には、とてもお世話になったし仲良くしてたし、何よりも彼女のこと好きだった。
もちろん、今も。

結婚前からお世話になりっぱなしで何ひとつお返し出来てないから
これからユックリ付き合いが出来たらいいな、と思ってる。

「Re:ひょんなことから」

そんな昨日の電話も、私のほうは特に変わったこともなかったし、保険の書き換えの時期にも当たらないので｢久しぶり〜｣｢みなさん、お元気ですか？｣と普通に会話が始まった。


彼女のお客さんに、私の同期や先輩、上司などが何人かいる。

その中に仲良くしていた子がいて私たちの結婚式にまで来てくれていながら、もう15年以上、音信不通になってしまった人がいる。

理由は色々あって、私の退社や出産や引っ越し、オヤジの転職(元は同じ職場)、共通の知人が少なくなっていったり、私の病気のせいもあり・・・

彼女は彼女で、結婚に離婚、後に再婚したと噂では聞いたものの
お互い電話番号が変わったり、もうとにかく色んなことがあったから・・・

言い訳に過ぎないんだけどね・・・


私は現在、地元に住んでいながらも、ある期間の自分について知ってる人と関わることが嫌になった時期があった。

その中に好きな友人がいないわけじゃなかったのに、関わりを一切、断ってしまいたい時があった。

連絡を断ったのは自分のほうなので、懐かしく思うことはあっても後悔することはなかった。

なので保険屋さんから私の知る人の名前が出て、それが当時はとても親しくしていた人だったとしても
私から連絡を取りたいと言ったことは、この16年間、一度もなかった。