中国は４千年の歴史とも言われますが、戦乱の歴史であり、王朝が交替(易姓革命)し、金・蒙古・満州族などによる異民族支配の多い国でもあります。

　このため、現代の中国の歴史は中国人民にとっては１９４９年の共和国建国以来とそれに至る４０年ほど前の孫文先生以来が中国の歴史なのでしょう。

　このため、満州事変、日中戦争、太平洋戦争は中国人にとって中国の歴史そのものと思います。

　一方、日本は天皇一系の歴史で他国の支配や民族の移動が無い国なので連綿とした物差しになるような歴史を持っていて、すでに先の太平洋戦争も歴史の中の一コマになっています。

　ここに日中双方の歴史認識の大きな違いが生まれる素地があると考えます。
　同じく、韓国・北朝鮮にも言えることでもあるでしょう。

　例えば、終戦、広島・長崎の原爆投下は日本人には有史以来の長い歴史の中の一つになろうとしていますが、中国・韓国の南京大虐殺、慰安婦問題は歴史の中での一大項目であり、昨日今日の話でもあるのでしょう。