和食が世界無形文化遺産になったことは、和食が世界的に認識されたことで日本人としては誇らしいことです。

　しかし、遺産ではあっても日々に進化していることも認識してほしいものです。
　化石のような考古学者の研究材料や見世物のような存在になってはならないと思います。

　和食の何が素晴らしいのか、日本人自身、私も気付かないで過ごしています。

　海外で、変わった、奇妙なお寿司が人気になっていますが、日本食の延長であればいいでしょう。日本人も古代食を食っているわけではないのですし、料理番組ではいろいろな工夫された和食が紹介されています。

　日本でも和食の進化を期待しますし、世界でも応用した地元に根付くものが出てきていいと思います。
　日本が開発した即席ラーメンは世界中に広がって、各地の味付けでさまざまなものが出回っています。
　以前、中国で即席袋ラーメンをいくつか買って食べてみましたが、とても日本人の口に合いませんでした。しかし、中国ではそうではないのでしょう。
　香港では、刺身にこれでもかと言うくらいわさびを塗りたくってだていましたが、日本人には我慢できない有様です。マグロを食っているのかわさびの刺激を楽しんでいるのか。
　和食を本当に理解してもらうには社会や文化、習慣は無視できません。
　日本人としては日本人なりのおいしさ、美的感覚、動作振る舞い、などを大切にしていきたいものです。