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from: yeshangさん
2014年05月31日 12時39分11秒
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「黄土の疾風」 深井律夫著(角川文庫)を読んで
日中両国の農業危機を克服するため、中国黄土高原の農業の建て直しのため、ファンドを立ち上げ、土の改良、農業技術の向上、農業への農民のの取り組み姿勢の改革を進めようとする大塚草児が奮戦する物語です。
同じく農業で、遺伝子組み換え作物で利益を上げようとする外国ファンドとの熾烈な仕掛け合いが展開されます。
中国では、農民・農家の頽廃がすすみ、官僚・地方政府・公務員の汚職・腐敗が草児のプロジェクトの前に立ちはだかります。
息つく暇のない展開も繰り広げられますが、現在の中国の問題、農村の実態、汚職の深刻さを思い知らされる内容です。
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本書は、第三回城山三郎経済小説大賞受賞作です。
これから中国進出しようとする企業、中国での事業に取り組もうとする人には大いに参考になるでしょう。あくまで小説ですが、中国の実態がよく書けていると思います。
ストーリーとしては出来過ぎのところがありますが、TVドラマ化すれば、別の形で山崎豊子の「大地の子」のような話題作になると思います。
ただ、中国にとっては不愉快なところが多いので、中国政府からの横槍の入る危険性があります。-
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