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  • from: jun_zoさん

    2007年03月04日 21時34分15秒

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    5分ポーズ


    下は、5分ポーズ。新宿美術研究所で描きました。
    動きのあるポーズですが、
    モデルさんの姿勢がどうしても崩れてしまいます。
    カタチを追うのにかなり苦労しますが、よい勉強になります。

     ところで、西洋美術ではいつ頃から女性の裸体を盛んに描くようになったのでしょうか・・。
     1年以上前になりますが、美大生の方から「絵画に描かれる女性はなぜ太った人が多いのか」という質問をウェブで受けました。
     そういえば、ティッツーノにしても、レンブラントにしても、登場する女性は官能的といってもいいくらい。
     で、その質問に答えようと調べ始めたら、このテーマは意外に奥が深いことがわかりました。いまもって、回答が出来上がらない状態でほったらかしになっていますが、途中までの経過を何回かにわけ、ここでご報告させていただきます。
     おそらく、誤りが相当あると思います。ご指導、ご指摘いただけると助かります。

     ・・というわけで、第1回。
     「絵画で、なぜ女性が豊かな体形に表現されるのか」という問いにどう答えるべきか。現代の日本で絵を描く人たちはどう感じているのだろうか。プロ、アマチュアを問わず、「女性は豊満なほうがいい」とか「描きやすい」と言う人たちが少なからずいるはずだ。
     しかし、女性の身体は、そもそも豊かな体形に描かれるべきものなのだろうか。
     確かに、ティッツァーノ、ルーベンス、アングル、クールベ…、と豊かな体形の女性を描いた画家たちの名前がいくらでも思い浮かぶ。そこで、「女性は豊満体形が基本だ!」と言いたいところだが、歴史を振り返って見ると事情はそう簡単ではない。
     ふくよかな女性の姿が、堂々と遠慮なく描かれるようになったのはルネサンス期からで、それ以前の中世ヨーロッパでは裸体表現は一般的ではないと考えてよさそうだ。まず、歴史や文化の側面から人々の女性に対する考え方を検討してみる必要がある。
     次に、心の側面からこのテーマを捉えることも欠かせない。というのも、そもそも男は女のどこに魅力を感じるのだろうか、女性の体のどこに惹かれるのだろうか…。遺伝子に組み込まれた何かがあっても不思議ではない。

     そこで、「歴史と文化」「心」の二つの座標軸でこのテーマを考えてみたい。「歴史と文化」では、当然、絵画技法の移り変わりについても考えなくてならない。フレスコやテンペラ画の時代から油彩画が盛んに描かれるようになり、ぼかしや透明な色づかいができるようになったことも大きく影響しているのではないだろうか。

     まず、人間の肉体、裸体の表現に新しい態度が現れた中世末期からルネサンス期にかけて着目してみたい。

    1.中世末期からルネサンス期にかけての女性観

     (次回に続く)

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