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from: kanariさん
2007年07月06日 11時54分26秒
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妖怪
デユーラーについて、ほんの少し考える(その3) かなり えずき
この、グロテスクにしてひょうきんな妖怪どもを見よ。聖アントニウスの誘惑という題材はボッシュやグリューネヴァルト等もとりあげているが、この銅版画の作者はマルティン・ショーンガウアーという。若き日のデユーラーに強い影響を与えたと思われる、先駆者である。
宗教的主題を、卓越した技術で独自のおだやかで優美な表現におきかえた画家は北方のフラ・アンジェリコとも称されたと言う。
当時の急進的な技術改革と商業ルートに乗って、これらの版画はヨーロッパ中に行き渡り、かのミケランジェロも、この作品を油彩で模写している。
19歳になり、ヴォルゲムートの工房での修行を終えたデユーラーは、徒弟時代を終えた当時の若い職人のが多くがそうしたように、ニュルンベルクを離れ遍歴の旅に出た。しかし最終的な目的地は尊敬するショーンガウアーのいるアルザスのコルマールであった。教えを乞うためである。
1年半の放浪の経路はほとんど解っていない。解っているのは彼が目的地に到着したのは、ショーンガウアーがこの世を去った翌年であったという事である。
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コメント: 全8件
from: papiyさん
2007年07月08日 16時27分57秒
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「Re:妖怪」
> それにしても水木氏のあの、のっぺりとしたキャラクターと異様な
>までに描き込んだ背景との対比は何なんでしょうか? すさまじい
>くらいです。
デューラーから漫画論に誘導してしまい、申し訳ありません。
ご多分に漏れず、絵を描くきっかけとなったのは、僕の場合も
実は漫画からでした。「ゲゲゲの鬼太郎」がまだ「墓場の鬼太郎」
と呼ばれていた頃を思い出します。
水木しげるにしてもそうですが、70年代、リアルな背景描写が
流行った時期があり、僕の場合、そんな感じのペン画を描いて
いるうちに、普通の絵画に目覚めた、というところでしょうか。
ちなみに当時、僕は月刊マガジン連載の真崎守「ジロがゆく」
シリーズに心酔しており、あのリアルな背景描写に感心して、
ケント紙にペン画を繰り返し描いておりました。
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from: kanariさん
2007年07月08日 15時17分06秒
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「Re:Re:Re:Re:Re:妖怪」
つげ義春も
> 水木しげるのアシスタントをしていたということ。
> 赤瀬川源平あたりも、作風から関連性を感じますが、
> (ぐぐってみましたが、あまり関連性は見いだせませんでした。
> しいて言えば、つげ義春とガロで出会っているかも)
> 現代芸術を読み解くキーワードがこの辺にあるのかも。
>
水木、赤瀬川のお二人は小生から見ればそれこそ妖怪のような大先輩です。
共通点は今のムサビ(帝国美術学校とか武蔵野美術学校と呼ばれた時代)で
基礎を学ばれた事と、その何ともつかみ所のないひょうひょうとしたキャラクターと、なおかつ鋭さとしたたかさをあわせもつところでしょうか。老人力!!
ガロでの執筆時期は水木氏はごく初期で赤瀬川氏はどちらかというと後期であまり接点はないようです。 が、赤瀬川氏が朝日ジャーナルで物議をかもした
「桜画報」の頃の執拗な描き込んだタッチは確かに水木氏を彷佛とさせます。
それからつげ氏の「ねじ式」をパロった「おざ式」という作品があるそうですが内容までは知りません。1970年頃です。タイトルのつけかたからして現代芸術ですね。
それにしても水木氏のあの、のっぺりとしたキャラクターと異様なまでに描き込んだ背景との対比は何なんでしょうか? すさまじいくらいです。
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from: jun_zoさん
2007年07月07日 22時24分18秒
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「Re:Re:Re:Re:Re:妖怪」
北方ルネサンスも興味深いですね。
ボッシュの絵の解釈について、
キリスト教の教化的な解釈などいろいろあるようですね。
スペインの圧力に対する反発、隠喩もあったのかな?
研究所で古いみずゑに記事があったので立ち読みして
途中になってしまいました。
> で、現代の「水木しげる」に連なっていると。
水木しげるの漫画は、よく読みました。
ただ、ストーリーで怪奇小説からの盗作がありますね。
ご本人も指摘されて、困っていたとの話。
下は、例によって新宿美術研究所での素描。
10分ポーズ。途中で顔の角度が変わってしまい、苦戦。
こんなに釣り目ではありません。もっと美人・・。
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from: papiyさん
2007年07月07日 18時37分40秒
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「Re:Re:Re:Re:妖怪」
> ショーンガウアーはボッシュとほぼ同時代の人ですがボッシュのほうが長生きしています。そしてデユーラーが亡くなる数年前に生まれてボッシュの影響を強くうけたのがブリューゲルです。版画と油彩で脈々と受け継がれる妖怪や地獄絵や
> 風刺画の世界も丹念にたどっていくときっと面白いと思います。
で、現代の「水木しげる」に連なっていると。
これは冗談として、話は変わり、美術の心得のあるわが妻も、
妙に水木しげるファンなのが不思議です。つげ義春も
水木しげるのアシスタントをしていたということ。
赤瀬川源平あたりも、作風から関連性を感じますが、
(ぐぐってみましたが、あまり関連性は見いだせませんでした。
しいて言えば、つげ義春とガロで出会っているかも)
現代芸術を読み解くキーワードがこの辺にあるのかも。
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from: kanariさん
2007年07月07日 11時01分30秒
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「Re:Re:Re:妖怪」
papiyさん、ボッシュの画像ありがとうございました。
ショーンガウアーはボッシュとほぼ同時代の人ですがボッシュのほうが長生きしています。そしてデユーラーが亡くなる数年前に生まれてボッシュの影響を強くうけたのがブリューゲルです。版画と油彩で脈々と受け継がれる妖怪や地獄絵や
風刺画の世界も丹念にたどっていくときっと面白いと思います。
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from: papiyさん
2007年07月06日 17時55分42秒
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「Re:妖怪」
> デユーラーについて、ほんの少し考える(その3) かなり えずき
>
> この、グロテスクにしてひょうきんな妖怪どもを見よ。聖アントニウスの誘惑という題材はボッシュやグリューネヴァルト等もとりあげているが、この銅版画の作者はマルティン・ショーンガウアーという。若き日のデユーラーに強い影響を与えたと思われる、先駆者である。
ヒエロニムス・ボッシュはいいですねえ。
一度オリジナルをみたことがあります。
ボッシュについては、それまでさほど興味を
持っていなかったのですが、その時の
作品はすばらしく、いっぺんに魅入られました。
底光りするような独特の陰翳と色彩が
今でも忘れられないです。
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from: kanariさん
2007年07月09日 00時22分36秒
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「Re:Re:妖怪」
> ちなみに当時、僕は月刊マガジン連載の真崎守「ジロがゆく」
> シリーズに心酔しており、あのリアルな背景描写に感心して、
> ケント紙にペン画を繰り返し描いておりました。
WAO! 「ジロがゆく」懐かしいです!! 僕は単行本で続編とあわせ持っていた記憶があるのですが 内容はほとんど忘れています。
ただ、友部正人のデビューアルバムは真崎守の「金魚の低空飛行」というジャケットイラストに惹かれて衝動買いした事を覚えています。その後友部さんの深い詩の世界と、のどが張り裂けるまで唱う姿にはまりました。
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