８月は新宿美術研究所が夏休みで閉所。
　人体以外のことをやりたいと思って、
　はすの実を描いています。まだまだ途中・・。
　３Ｈの鉛筆のみで我慢。
　３Ｈという鉛筆の濃さ、硬さをまず覚えようかと・・。
　一つひとつ確かめていって、
　いろんな硬さの鉛筆を使うのはその先に・・と考えています。

団体の事務局をやっていて何かと忙しいこの頃です。
今は年末の「土日会展」の案内状のデザインに苦労しています。
他にデザイン担当の方もいるのですが、複数案から絞り込んだ
方がいいのかなと思い、作ってみました。どうということ
もないデザインなんですが、保守的なご年配方の賛同も
得なくてはならないので無難なところを考えました。

デユーラーについて、ほんの少し考える（その6） 　　　かなり　えずき

　「あと2年でこの世の終わりが訪れ、最後の審判が下される。」
人々は本当にそう、信じていた。
　デユーラーの出世作といわれる15点の連作木版画「ヨハネ黙示録」は、終末が予言された1500年の2年前に発表され、多くのヨーロッパ人のカタストロフィーのイメージに具体性を持たせた。

　この作品に描かれる4人の騎士は左から「死」「飢饉」「疫病」「戦争」を表している。　パニックに陥り、逃げまどう群衆を蹴散らし、不吉な騎士達は突進する。左下で地獄の龍に飲み込まれようとしているのは司教である。天使もなす術なく上空から見ている。
　
　それにしても　この圧倒的な描写力のすさまじさは何だ。聖書を描いた画家はそれまでにも多く存在したが　デユーラーのリアリズムは、強い精神性と自然への観察力、時代への洞察力、等々が鋭い感性で織りなされた極めて完成度の高いものであった。　これに続くイエスの晩年を描いた「大受難」や「聖母の生涯」のシリーズを含め、後の人の聖書のイメージを大きく決定付けたと言われている。

先日、ご紹介した「堀越千秋展」の会期が1週間延長になりました。
現在開催中、8月4日（土曜）が最終日となります。

　檜画廊　電話03-3291-9364
　 千代田区神田神保町1-17

　堀越画伯については、同氏と親しい鈴木亨氏が制作している
　下記のホームページに詳しく紹介されています。
　http://suzuki.888j.net/artist/horikoshi/index.html

　案内はがきを再掲します。

下も一つ前と同じモデルさん。５分ポーズでした。

新宿美術研究所にて。10分ポーズ。

　なんだか無気味な蟹。こっちを向いているせいか。見なれない物をみたぞという好奇心、警戒心。ニュルンベルクでは蟹は見なかったからなあ。
　はるばるアルプスを越え、旅の途中、気に入った風景を見ては水彩スケッチなどしながら、1494年10月、デユーラーはあこがれの地ヴェネチアに到着した。
　故郷の４倍の人口を有する、当時のヨーロッパ最代の、東洋との貿易拠点は、海を見慣れぬ若者の目にかなり新鮮な驚きを与えた事だろう。
　巨大で開放的な宮殿や広場、大きな船舶の停泊する港、大小の運河に囲まれたエキゾチックな都市の景観、華麗に着飾った人々、市場で目にする東洋からの品々、初めて見た魚介類。
　
　デユーラーはこの地でベルリーニ兄弟（ジェンティーレとジョバンニ）の工房
を訪れ歓迎を受ける。ここでマンテーニャの銅版画の模写やジョバンニのマドンナなどの模写も許された。
　そして、彼の生涯をかけた研究となる「身体の均整と調和の法則」の発端をイタリア滞在中に発見したと言われている。

かわたれ美術研究会では、今年に続いて来年も
グループ展「かわたれ展」を開催することになりました。

　会期は5月12日（月）〜18日（日）の1週間。
　場所は今年と同じ銀座「ぎゃらりぃサムホール」です。

　つきましては、掲示板をご覧の皆様から
　展示のテーマを募集します。
　
　同展では毎回、テーマを決めています。
　これまでに「光」「風」「刻」などのテーマで開催してきましたが、会員だけでは発想に限りがあるめ公募することとしました。

　「これでどう？」という案がありましたら、
　この掲示板、または下記のメールアドレスまで
　ドシドシお寄せください。

　kawatare@mail.goo.ne.jp

　採用させていただいた方には、粗品（作品絵葉書セット）を
　プレゼントさせていただく予定です。
　（同じ案が複数名の場合は、抽選で3名まで）

　　　　　では、ご応募お待ちしています。

今月23日から28日まで、「堀越千秋展」が檜画廊で開催されます。
下は案内はがきです。
堀越先生も昔、新宿美術学院で教官をされていました。
その後、スペイン政府給費留学生として渡西。
現在は、マドリッドを拠点に活躍しています。

　檜画廊　電話03-3291-9364
　 千代田区神田神保町1-17

先日、マックスフィールド・パリッシュの画集を買いました。
下は、その中から、制作の舞台裏を紹介したページ。
モデルにコスチュームを着せて絵にしている様子が紹介されています。
パリッシェの幻想的でリアルな独特の表現の裏側で
ずいぶん工夫しているものだと感心させられました。