堀越画伯のエッセイのタイトルです。下の挿絵もいいですね。ピンボケですみません。

もう一つ・・。1頁まるごとなので、挿絵の範囲は超えています。文と絵のこのような企画をどんどんやってほしいものです。

こちらは、画伯のエッセイの挿絵です。文と絵と両方というのも大変だと思います。

　久しぶりに全日空機に乗り、機内誌の表紙で堀越千秋先生の絵を拝見。筆さばきと色使いがあいかわらず冴えています。
　驚いたことに、表紙だけではなく、エッセイも連載。文章もなかなかのもの。才能というか、お人柄というか・・。
　先生には、２年ほど前に神保町の画廊でお目にかかったきり。個展でまたお会いしたいものです。

「夢」というテーマ・・。

　私ごとで恐縮ですが、悩みます。

　もとに戻って、光と空間の関係、
　絡みつく空気の感触・・。
　そんなものに着目して、
　地道に探求してみたいと
　個人的には思っています。

　研究会という名称。
　本質のその先の本質と思われるものを
　ぜひ探求したいと思います。
　
　研究成果が出るといいのですけれど。
　でも、心の主題は複雑ですよね〜。

　例えば、喪失とか再生と言葉では言えますが
　絵画にしたときにどうなるのか・・。
　
　絵画が新しい言葉を生むのかもしれないし。

　音楽は神に捧げる心、自然の風景に感じる心
　恋する人への思いなど心の動き、
　様々なものを表現してきた。

　絵画でもそうかもしれませんね。

　そして、今はどうか。
　もっともっと表現があっていいと思いませんか。

　
　ところで、「美しい」とは、そもそも
　何が美しいのでしょうか。
　なぜ、「美しい」と感じるのでしょうか。
　
　というのも、「美術」という言葉に迷うからです。
　「美術教育」などとも言いますよね。

　あるいは、「美しい」ことは良いことなの？
　
　最近、感じるのはシンプルで洗練された美しさも
　もちろんあると思いますが、
　破綻して複雑で混沌としているからこそ
　美しいのでは・・・と。
　感じ方や考え方の問題かもしれませんが・・。

　「ソクラテス、君はどういうものが美しく、
　　どういうものが醜いかをいったいどうして
　　知っているのかね。というのは、さあ『美』とは
　　何か。君は言うことができるかね」

　　・・と、プラトンの「ヒッピアス『大』」にあるそうです。
　　（著・利光功　「美と芸術のフェイズ」）


　　はてさて、皆さんはどうお答えになりますか。
　　と言うか、こんな問いに作品で応えることって、
　　できますかね〜。

　　　　　
　

　
　
　
　

話題が飛んで恐縮ですが、
昔、美術解剖図鑑を見て骨や筋肉を
覚えようとしましたが、さっぱりアタマに入りませんでした。

　もともと暗記は苦手だし・・。
　
それが、最近、少しずつアタマに入るように・・。
筋肉などの名前はよく覚えられないのですけれど、
機能を理解すると実によく印象に残りますね。

例えば、人体の上半身を描くときに、比較的に
目につくのが、鎖骨および胸骨丙と頭蓋骨の耳の後ろ、
乳様突起をつないでいる

　「胸鎖乳突筋」・・。

　これって、顔の向きを変える働きだけかと
　思ったら、肺を膨らませる機能もあるんですね。

　思いっきり息を吸うときに、
　僧帽筋などと一緒に縮んで
　肋骨を上に引き上げているとのこと。

　すると、胸腔が広がって、肺に空気が
　取り込まれる・・。

　呼吸はもっぱら横隔膜と肋間筋の働きによるけれど
　「胸鎖乳突筋」も活躍している。

　モデルさんにもよりますが、この筋肉は
　デッサンのときに観察しやすいですね。

　首に着目すると、甲状軟骨とその下の輪状軟骨は
　手で触ってみるとコリコリしていてよくわかる。
　女性のモデルさんでは、見た感じ、
　これは分かりませんが・・。　

　気道確保で穴を開ける場所が、この甲状軟骨と
　輪状軟骨の間だそうです。
　薄い膜があり、血管は走っていないとのこと。

　「カタロニア賛歌」を書いたジョージ・オーウェルは
　スペイン内戦で義勇軍に参加し、首に貫通銃創を負って
　助かりましたが、甲状軟骨の下辺りに弾が当たったのか
　もしれませんね。

　おっと、話がそれました。
　例えば、女性を描くときに、それほど筋肉は目立ちませんが
　理解を深めてから仕事を進めると、
　表現の方針にもよりますが、
　深みがやや違ってくるかもしれませんね。
　

小学校5年生のときに描いた校舎の絵が出てきました。今は鉄筋の建物になっています。割り箸ペンと透明水彩・・。当時の指導法だったのでしょうね。油彩のように厚塗りしたかったけれど、我慢していた記憶があります。

かわたれ展　来年度のテーマが決定しました。

「夢」です。　　会員の皆様　よろしく　お願いします。

　　　　　　　　　　かわたれ会　事務局