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from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007年04月20日 14時12分32秒
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4月20日金曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第1章 才能との出会い
(三)
彼女を何とか育てたい。場合によっては私の持っているすべてを授けてもかまわないと思ったのであったからこそかも知れないが,彼女の作品に対しては,わざと厳しいコメントしかしなかった。あえて欠点を見つけ,そこを徹底的に突いたのであった。他の学生の作品に対しては,褒め言葉しかかけなかったが,彼女に対しては,決して甘い言葉をかけなかった。
そんなこともあってか,彼女とは何度もぶつかり合った。時には,授業の90分を終えても議論が終わらず,延々と,大学内の他教室の照明や,他の研究室の灯りがすべて消えて,守衛さんの巡回が始まるまで,作品に対して喧嘩したこともあった。藝術活動を進めていく上では,他の刺激がないと向上しない場合もある。そういう意味では,今後の彼女のためを思ってのことだった。だが,彼女にとっては,ただのうるさい自分の藝術性を理解しない教員としか思っていなかったであろう。まあ,この辺りは教員ならではの悩みであろう。
彼女は,情景描写が苦手であり,まだまだ学生のレベルを超えていなかった。もちろんのこと,学生なので,学生のレベルでもいいのであるが,彼女の将来を考えると,そんなレベルで止まってたら駄目なのである。そこで,彼女には,他の学生とは別メニューで,いろんな風景写真を見せ,その写真を基にした情景描写を創作させる訓練をさせた。他の学生は正直どうでもよかったため,適当な作品を読ませるなど,適当な授業しかしなかった。本来ならば,教員としては学生を公平に指導しなければならないが,藝術系の指導だと,どうしても学生のレベルに応じて指導せざるを得ない。悩ましいところであるが,私は,あえて不公平に指導した。
とにかく,彼女の作品を褒めたことは一度もなかった。私の授業を受けている学生の中で,唯一アーティストになれる可能性があったからだ。
そんなことを繰り返し,いつしか私は,彼女に対して,教員としては思ってはいけない感情を抱いてしまった。
*=*=*=*=*
ねむ〜〜〜い。
東京での仕事が一段落したので,大学の仕事の集中だ。
今日は大学で仕事だが,多分23時頃までかかりそうだ。
もちろんのこと,土日も仕事。。。
がむしゃらに働くしかないね。
ふぅ〜〜〜。-
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