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  • from: 謎のみっしょんすくーるさん

    2007年04月21日 18時04分01秒

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    4月21日土曜日

       3度目はLong good-bye

               神戸忠雄

     第1章 才能との出会い

       (四)

     学生と教員とは,別れが必ずある。彼女ともその時が来た。卒業式である。大学の卒業式など,市民会館や文化ホールなどの大きな会場で,全学規模で一気に行われるものだ。教員と学生とが別れを惜しむシーンなど何もない。もちろんのこと,私も彼女に対して,卒業式だからと行って追いかけたりもしなかった。追いかけてしまうと,教員としては思ってはいけない感情を抱いてしまった自分の中で,整理が付かないと判断しかからだ。したがって,特別なことは敢えてしなかった。普段の格好で大学に通勤し,研究室で隠っていただけであった。

     研究室では,私の授業を中心に,卒業生全員の成績を見直していた。彼女は私の授業をすべて特優で取得した。やはりすごかったな。そんなことを想い出していた。彼女に私のすべてを授けられたかどうかは疑問である。しかしながら,その時点で私ができることは,すべて出し切ったはずだ。そんな指導だった。
     彼女の成績は,私の授業以外は,特段飛び抜けた成績ではなかった。いわゆる,優が3つ程度で可が山のようにある「可山優三」であった。ただ彼女の場合は,その優が特優なのである。もちろん,その中には私の付けた特優も入っている。多分であるが,芸大においては,このような0か100かの学生がアーティストに向いているのだと思う。アーティストは,平均的だとありふれていると判断され,何か飛び抜けたモノがないと成功しない場合が多い。しかたがって,すべて良あるいは特優でない優という学生は,芸大においては平均的な学生であり,藝術的なセンスがあるとは思えなくアーティストにはなれないだろう。まあ,芸大を卒業したから本物のアーティストになれるとも限らない。ある程度のそこそこのアーティストにはなれるであろうが,本当のアーティストなど極僅かだ。
     そんなことを思いながら,彼女が無事にデビューできることを期待して,彼女とのぶつかり合った想い出を,そして彼女へ抱いた感情を,成績表と一緒に机の引き出しにしまい込んだ。

    *=*=*=*=*

    今日も大学で仕事。
    明日は出張。
    寝不足だ。。。

    で,「3度目はLong good-bye」は,来週から第2章に入っていきます。ただ,数日はお休みさせていただきます。
    詩は書けるかな?

    日ごろから読んで下さっている方々には,本当に感謝しております。
    休むことでご迷惑をおかけいたしますが,何とぞご了承下さい。

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