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みっしょんの戯言

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  • from: 謎のみっしょんすくーるさん

    2007年04月27日 20時45分28秒

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    4月27日金曜日

       3度目はLong good-bye

               神戸忠雄

     第2章 1度目のgoodby

       (四)

     延々と泣き続けた彼女も泣き疲れたのか,泣き声から鼻をすする状態へと変わり,ようやく顔を上げてくれた。その瞬間,私は両腕で彼女を強く抱きしめた。彼女はもう一度私の胸に顔を埋めた。きっと卒業してから辛い日々が続いたのであろう。
     私は延々と彼女を抱きしめていようと思っていた。しかしだ,先ほどの受けた暴行の痛みが徐々に出始めてきて,姿勢を保つのが辛くなってきた。何となくであるが,彼女にも私の辛さが伝わったのであろうか,彼女が顔を埋めたまま,鼻をすすりながらではあるが笑い始めた。そして,再び顔を上げた。
     「痛いんだったら痛いといえば?」涙目の彼女は,学生の時と変わらず,私に対して強い言葉を発してきた。徐々にではあるが,ようやく笑顔になってきた。そんな彼女の笑顔に気が抜けたのか,彼女を抱きしめていた腕に激痛が走り,彼女を離すと同時にその場に座り込んでしまった。
     「ほらー もうぉ」そんな彼女の言葉に,奮起して立ち上がろうとしたが,激痛が全身に行き渡り,彼女の肩に右手を回した状態で立っているのがやっとであった。

     彼女に支えてもらいながら,危ないといわれている商店街を去った。やはり,その商店街を歩いている人達は,すべて目つきが一風変わっているように見えた。
     歩いているとき,私は特に彼女に声をかけなかった。また彼女も私に声をかけなかった。私は,単に,彼女の肩により掛かって歩いているだけであり,周囲からは,一見すると普通の恋人同士のように見えたのではないだろうか。ただし,一風変わっている目つきで,そこまで想像できたかどうかは不明であったが。

     どこに向かっているのか,私もわかっていなかった。多分,彼女もわかっていなかったかも知れない。ただ,歩いていた。それだけだった。しかし,それでも私は十分に幸せを感じていた。
     「タクシーでもつかまえてくれ」痛みが増し,歩くことに疲れてきたときに,彼女にそう伝えた。彼女は上手に私を支えながら手を上げてタクシーをつかまえてくれた。つかまえたタクシーに,彼女は奥に乗り込み,そして私は手前に乗り込んだ。私は何も考えず,私のアパートの住所を運転手に告げた。

    *=*=*=*=*

    ふぅ。17時からの会議が20時までかかった。難しい会議だった。
    明日は書けるかな?
    詩になるかな???

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