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from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007年05月16日 20時57分20秒
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5月16日水曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第2章 1度目のgoodby
(十三)
私はあえて,彼女に最後の試練を与えることにした。そう,ドラッグを置いたままの部屋で,彼女を1人にして,本当に大丈夫かどうかを試したのだ。
私は,机の上にドラッグを置いたまま,買い物に行ってくると言って,部屋を出て外から鍵を閉めた。そして私自身は久しぶりの外の空気を吸い,日を浴びた。外はやはり快適で,開放感に包まれていた。多分,彼女がドラッグからほぼ大丈夫になったということもあったのであろう。彼女がドラッグに手を出していなかったら,という多少の不安はあったが,本当に心地よかった。
私は車で少し離れたところのスーパーまで出向き,クリームチーズとクヴァルクチーズ,そして砂糖,生クリーム,卵,レモンを買った。そう,焼きチーズケーキを作るためだ。あと,ストレートのハーブティーが置いていたため,レモングラスとローズヒップ,そして彼女の好きなレモンバームを買った。その後,久々の外部空間ということもあったが,車を走らせ,1人でドライブした。カーステレオは,イーグルス,そしてエリッククラプトンを奏でていた。私自身も精神的に落ち着くことができたため,彼女が1人で耐えている部屋に戻った。
結局,私が部屋を離れたのは7時間ほどであった。部屋に戻ったとき,彼女は笑顔で出迎えてくれた。何という健やかな笑顔であっただろうか。結局,彼女は起きたままであったが,ドラッグに手をつけていなかった。もう大丈夫であろう。確信ではなかったが,私自身に自信を持とうと勝手に思った。私自身は,外に出たことにより,ようやく時間の感覚も戻り,体調も精神的にも楽になれたからこそ,そう思えたのかも知れない。
私は,部屋に戻ったと同時にケーキを作り始めた。まず,卵を卵黄と卵白とに分け,卵白は砂糖を入れて,角が立つくらいまで泡立てた状態の固めのメレンゲを作った。別のボールにクリームチーズとクヴァルクチーズとを混ぜ合わせた後に,砂糖をよく練り合わせた。ここに,卵黄,生クリーム,レモンの絞り汁を順に混ぜ合わせ,最初に作っておいた固めのメレンゲを加え,生地全体が均一になるように,ていねいに混ぜ合わせた。そして型に流し,あらかじめ暖めておいたオーブンで焼いた。
できた焼きチーズケーキとローズヒップのハーブティーを煎れ,彼女に出した。
彼女は,笑顔でケーキを食べてくれた。この部屋に来てから,彼女は,私の作った食事に対して,残さなかったものの,一切笑顔で食べたことはなかった。そう考えると,かなりの前進であった。私も精神的にかなりの余裕ができた。
ケーキを食べ終えた後,彼女は「約束は?」と私に笑顔で言ってきた。私は「俺で良いのか?」と返答した。すると,彼女は私に抱きついていた。私は,そっと彼女にキスをし,担ぎ上げて,ゆっくりとベッドに運んだ。そして,彼女の体の上を何度も何度も泳ぎ回り,何度も何度も果てた。
*=*=*=*=*
今晩は徹夜になりそうなので,今UPしておきます。
さて,仕事頑張るか!-
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