３度目はLong good-bye

　　　　　　　　　　　神戸忠雄

　第２章　１度目のgoodby

　　　（十四）

　起きた後，彼女を部屋から連れ出し，外の空気を吸わせた。お互いに両手を空に向けて背筋を伸ばした。彼女は，淀んだ空気の中で過ごした，この数日間のことを，きっと忘れないであろう。私は，そう信じて彼女を見つめた。
　「なに？」
　「いや別に」
　そんな何気なく交わした会話も，小屋に入る前とは大きな変化が見られた。もう大丈夫だ。そう確信が持てた。ただ，今回は，彼女が女性だったため，しかもそれほどきつい症状だったわけではなかったために助かった訳で，男性のジャンキーを女性が更生させるという逆の立場であれば無理だったであろう。そんな場合は，女性はどんなにその男性を好きでも，逃げるしかないだろう。でなければ女性自身もドラッグの影響を受けることになるであろう。今回は，本当に上手くいった。だが，もう二度と，絶対に経験したくはないことだ。もちろん，私も辛かったのだが，本当に辛かったのは彼女の方であろう。彼女も二度と辛い経験はしたくはないはずである。だからこそ，大丈夫だと思えるのだ。

　彼女は，卒業してから，業界に向けてのアプローチが分からなかったのであろう。だからこそ，無理がたたり，変な情報に振り回され，人間としては異常な方向性に走ってしまったのであろう。であれば，彼女に業界に向けての正しいアプローチの方法を教えれば良いだけのことだ。

　小屋の出入り口の外に，二人並んで，美味しい空気を一杯に呼吸して，体の中にあった悪い気体と固体と液体とをすべて出し切った。

　そして，私は。。。

　彼女をデビューさせよう。デビューさせるまで，私の人生を掛けよう。
　そう決めた。

*=*=*=*=*

昨晩は，結局５時まで仕事がかかっちゃった。。。
なので，徹夜。。。ねむい

今，羽田のｓｉｇｎｅｔで，飛行機の乗り換え待ち。
昼までには千歳に着かなきゃダメで，岡山→千歳の直行便だと間に合わないので，別に用はないけど，羽田で飛行機の乗り継ぎ。。。

この時間しか，ネット環境が無いので，今日はこの時間にＵＰしておきます。
明日も，なんとかＵＰしたいな。
時間があるかな？