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  • from: 謎のみっしょんすくーるさん

    2007年05月22日 19時32分21秒

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    5月22日火曜日

       3度目はLong good-bye

               神戸忠雄

     第2章 1度目のgoodby

       (十六)

     デモテープを持っての事務所,レコード会社巡りが始まった。私が持っていた人脈をフルに使い,事務所やレコード会社の関係者を紹介してもらい,彼女を連れての挨拶回りを行った。ある程度の厳しさは覚悟していた。そのため,巡り始めてからの数社については,断られても,駄目で当たり前と考えることにした。案の定,全然駄目であった。門前払いの事務所やレコード会社もあった。
     「厳しいね」彼女の一言は,我々のすべてを表していた。だが,あきらめるわけにはいかなかった。彼女をデビューさせなければならないのであった。

     あるテレビ会社の音楽番組のプロデューサーに挨拶していたときであった。そう,音楽番組に出してもらおうと,お願いしたときであった。
     「この顔じゃ,他のプロデューサーにも,抱きたいとも言わないよ。」と会った瞬間に,非常に腹が立つ一言を言われた。もう,返す言葉が見あたらなかったというよりは,呆れかえってた。その場は,私もお願いしている身であり,後,髪の毛一本分の理性が足りなかったら,プロデューサーを殴っていたであろう。
     確かに,彼女は,顔だけ観ればそれほど美人タイプではなかった。しかし,美人と音楽性とは別問題のはずだ。私自身,美人だから付き合いたいと思うことはなかったためか,女性は,顔で選ぶものとは考えたこともなかった。女性は,あくまでも性格で選ぶものだ。だからこそ,こんな人間として変なプロデューサーを働かせているところには,絶対にお願いしないと決めた。

     テレビ会社を後にしてから,私と彼女は一緒に地下鉄で私のアパートに向かった。地下鉄では,ドア付近に2人で立っていた。私は,地下鉄の窓ガラスに映った彼女を,そっと見つめた。その時である。窓ガラスに映った彼女の目から涙がこぼれ落ちた。
     確かに厳しかったのであろう。自分の音楽性を否定され,デビューができないのであれば,まだあきらめがつく。しかしだ。音楽も聴かずに顔だけで判断され,しかも,女性としてあまりにも酷な一言を言われたのだ。泣いて当たり前だ。私もそう思った。
     「一緒になるか?」私は,彼女にそう声を掛けた。もちろんのこと,私は彼女なら一緒になっても良いと思っていた。どうせなら,彼女のような藝術性が豊かな女性と一緒になりたいと考えていたため,彼女なら。そう思っていたのだ。あまりにも簡単で,ロマンもあったものではなかったが,一種のプロポーズであろう。
     すると,彼女は少し考えた上で,「歌うことをまだあきらめていない。」と泣きながらではあったが,強い口調で返答してきた。
     「俺のことが嫌いなのか?」
     「好きとか嫌いとかという問題じゃないの。とにかく歌いたいの。」
     私は,彼女の強い口調は,きっと,プロデューサーに言われた一言が影響しているためだと思い,私の問題ではないと思っていた。しかし。。。
     私には,彼女の「好きとか嫌いとかという問題じゃない。」という言葉が,いつまでも脳裏に残ってしまった。

    *=*=*=*=*

    やはり,どことなく体調が悪いな。
    体の怠さがとれないや。
    通常の仕事しかしていないんだけど,
    授業中に,どこからともなく体が痛くなったりね。
    ま,誰も助けてくれないんだし,自力でなんとなするしかないんだけどね。
    結構辛いね。

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