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from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007年06月17日 17時59分22秒
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6月17日日曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第3章 2度目のgood-bye
(一)
彼女のメジャーデビューは,それほど順調ではなかった。彼女自身,自分で作詞作曲した持ち歌を歌いたかったようだが,レコード会社の方針もあり,彼女の持ち歌ではデビューさせてもらえなかった。私も,さすがに,彼女をでビューさせてもらうだけで一杯になっていたため,そこまで気が回らなかった。というより,そこまで手が出せなかったというべきであろう。不本意のはずの彼女も,自分が歌うため,ということで割り切って他人の曲を歌ってデビューしたようだ。
彼女のデビュー曲は,巷に流れはしたが,世間はどこかの売れないアイドル的な存在として捉えていたようだ。テレビでの放映も,そのような宣伝の方法を採っていた。私にとって,メジャーという大きくて高い壁を再確認できた瞬間であった。多分,彼女にとっても。
彼女は,残念ながら,スタイルが良い,あるいは顔が良い,という女性ではなかった。私が考える彼女の良いところは,しっかりとした人間的な他人との接し方と,音楽的な才能だと思っていた。だからこそ,アイドル的に売り出したとしても先は見えていた。やはり,彼女自身で創作した曲を,彼女自身の言葉で歌う,これこそが彼女にとってのベストであろう。しかしながら,レコード会社としては,売れるか売れないかハッキリとできない状態で売り出したとしても,利益が期待できない。そう考えると,ある程度の損害が少ないでと思われる方法として,アイドル的に売り出したのであろう。
そんな彼女のデビューではあったが,インディーズやラジオ放送のパーソナリティ時代からのファンがレコードを買ってくれていた。だからこそ,有名になるほどの勢いはなかったものの,多少は売れた。いきなりのメジャーデビューではなく,インディーズやラジオ放送という,いわゆる下積みを経験したからこその賜物であろう。彼女もそう思っていたであろうが,本当にファンに感謝であった。私にとっても,レコード会社の友人と,デビューの作戦を練った甲斐があった。
しかしだ。やはり彼女は納得できなかったようであった。なぜなら,インディーズの時は,すべて自分で創作した曲を,自分の手で編曲し,自分の思いのままに歌えたのだ。当たり前といえば当たり前なのだが。
彼女は私に電話をよこし,延々と愚痴を言った。私も,彼女の愚痴に付き合った。それこそが,元教員としてのやるべき事だと思っていたからだ。結局,彼女の愚痴は,一晩かかった。
*=*=*=*=*
お待たせしました。って誰も待ってなかったって?
まあ,いいじゃないですか。
小説を再開しました。不定期ですが,書き連ねます。
今日は,オープンキャンパス。
大学紹介でした。
授業で描かせた製図の作品とか魅せて,高校生に楽しい大学だよ〜
ということ(だけ)紹介しました。
受験してくれると嬉しいな。
大学の教員って,やっぱ,学生が存在してナンボのものだからね。-
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