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from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007年06月21日 19時28分14秒
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6月21日木曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第3章 2度目のgood-bye
(四)
私は,周りと同調するように,スコップを肩に担ぎ,バスから降りたみんなと一緒の方向へ歩いた。みんなは,洞窟のような山壁に孔の空いている方向へと向かっていた。多分トンネル工事だ。孔の中へ入ると,砂利や瓦礫が敷き詰められていたトロッコに乗せられた。我々を乗せたトロッコは,ゆっくりと,孔の奥へと運ばれた。孔の中は,尖った凹凸が目立つ溝壁に,等間隔に配列された白熱灯がぶら下がっている程度で,薄暗く,何もない状態であった。
前方から,発電機であろうモーター音や,岩石とぶつかり合う金属音が聞こえてきたとき,トロッコは止まった。
「降りろ」そんな命令が発せられ,我々は素直に従った。それと変わるように,奥の壁にスコップやツルハシをぶつけていた先の作業員がトロッコに乗り込んだ。我々は,言われるがままに,奥の壁にスコップやツルハシをぶつけた。
学生時代にラグビーを経験していたとはいえ,大学の教員など,怠慢な仕事を続けていたおかげで,肉体労働は本当に堪えた。1時間もしない内に腕が上がらなくなり,スコップを持ち上げるだけでも大変な状態になった。
「使えないな」私は,そんな指導員の言葉に奮起し,上がらない腕でなんとかスコップを振り回した。
仕事は,2時間働いて15分休憩,それを朝まで繰り返す。しかも,働くといってもスコップで削られた土砂をトロッコに積み込むだけ,本当に単純作業の繰り返しだ。多分であるが,三交代の突貫工事だと思われるため,これが8時間続くことになる。「今日だけでも耐えてやる」この強い思いを胸に,白熱灯の熱と動労者の熱気とで汗を滴らせる。そんな岩石の凹凸しか見えない空間で,私は,ひたすらスコップで土砂を運んだ。
「ようし,交代だ」知らぬ間にトロッコに乗った次の労働者が到着していた。我々はため息をつく暇もなく,トロッコに乗り込まされ,孔から追い出された。
孔から出ると,封筒を手渡された。封筒の中には,2万円が入っていた。労働時間は8時間であった。しかがって,時給が2千5百円ということになる。いい仕事だ。
「帰る連中はバスに乗れ。泊まる連中は飯場へ行け」そんな命令が下った。私はバスに乗ろうかとも思ったが,どうせならもう少し稼ごうと思い,飯場へ向かった。
飯場では,着替えの下着と作業着が手渡された。私は,簡易なシャワーボックスで汗を流し,手渡された作業着に着替え,食堂へと行った。食堂では,和食,中華,洋食などが揃っていたバイキング形式で,何でも取り放題であった。飲み物も,アルコール以外のものはほとんどが揃っていた。私は,久々の肉体労働だったこともあってか,食べられるだけ食べた。味も十分に満足できた。そして,宿舎へと移動した。
*=*=*=*=*
今日の授業は,学生の反応も十分であった。ただし,盛り上がったためもあったが,予定の所まで進めなかった。
この辺の試行錯誤は難しいね。
資格試験に絡んでいる理系の授業って,「ここまでは進みたい」という目標があって,どうしても無理しなければならないときもあるんだよね。そうすると,学生の理解度を無視して授業を進行させなければならないんだよね。こうなると,学生の嫌いな授業。。。に陥ってしまう。
やっぱ,授業って難しいね。
理解度を高めながら,進行スピードを上げる。。。
永遠の課題かな?-
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