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from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007/10/15 20:29:03
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10月15日月曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第3章 2度目のgood-bye
(七)
山から飲み屋までは,現場専用のマイクロバスが出ていた。バスには,もう既に数名の労働者が乗っていた。もちろんのこと,朝まで孔で働いていた連中だ。バスに揺られて数十分,一軒の飲み屋に着いた。そこには,普通の民家のような飲み屋が一軒だけ建っている場所で,本当の街外れであった。多分,周辺の農地を管理していた高齢者が暮らしていた民家が,高齢者が亡くなったため,売り出されていたのではないだろうか。そんな場所を,現場の管理者が買い取ったか何かをしたのであろう。ようは,職人の鬱憤晴らしのための福利厚生施設であろう。
他の職人達と一緒にバスを降り,飲み屋の中へと入っていった。中では,すでにボロボロに呑んだくれた職人達が座敷に一升瓶を数本並べて陣取って騒いでいた。私はその連中を避けるようにカウンターに座った。
「はじめはみんなカウンターに座るんだよ」食堂で私を誘ってきた職人が私の横に座り,唐突に話してきた。
「生でいいだろ?」そんな相手の一方的な会話に頷き,いわれるがままに従った。カウンターの向こうには,前屈みの姿勢をとったまま鍋をかき回していたお婆さんが1名と,元気そうに職人と会話して,高い笑い声をかき立てていたおばちゃんが1名,そして物静かそうな若い女性が1名で調理をしていた。3世代の親子であろうか? 調理などは,よく似た仕草をとっていた。
生ビールは,すぐに出てきた。ビールサーバーから注いだのか,瓶ビールや缶ビールを空けただけなのか,よく分からなかったが,ジョッキに入っていることは確かであった。持ってきたのは若い女性であった。
その女性を気にしながら,ジョッキのビールを一口つけた。苦い。久しぶりのビールということもあったのか,本当に苦かった。この時,アルコール中毒ではないな,自分自身で,そう実感できた。
「可愛いおねーちゃんだろ? 惚れたか?」相手方は,私が何も返答しないのにもかかわらず,また一方的に話しかけてきた。確かに,可愛い女性であった。多分であるが年齢も,私とそう変わらない程度であった。一目惚れということはなかったが,気になってしまったのは確かであった。
「あのおねーちゃんを口説こうと,何人もの連中がチャレンジして,失敗してんだよ。なかなか尻の硬いおねーちゃんでな。ただ,旦那がいないことは確かだそうだ。おまえさんもどうだ?」そんなことを聞いてしまっても,私が女性に持てる男性でないことは明確である。ましてや幾人もの男性がチャレンジしてダメだった女性など,私に口説けるはずがない。私は,その女性を気にしながらも,避けるような仕草をとってしまった。
*=*=*=*=*
小説「3度目はLong good-bye」が再開しました。
暇つぶしに読んでいただければ幸いです。
しかし,大学って何なのかな?
最近,つくづく思うようになっている。
やはり転勤あるいは転職を考えるべき何だろうね。
次は何をやるかな?
でもな〜
大学の教員って,学生の成長する姿を見ていられるという,非常に楽しい職業なんだけどな。。。
学生と一緒に,何かをやり遂げる。。。
この喜びは何にも帰ることの出来ないシアワセなんだけどな。。。
難しいね。
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