サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: 謎のみっしょんすくーるさん
2007/10/24 20:52:41
icon
10月24日水曜日
3度目はLong good-bye
神戸忠雄
第3章 2度目のgood-bye
(十四)
宿舎に帰って来たのは,時計の針が17時を指していたときであった。食堂では,汚れたままの職人がごった返していた。
私は,酔いと,お姉ちゃんへの間違った行動を洗い流すためにシャワーを浴び,そして下半身をなだめた。男性として,どっちが正しかったのであろうか。そんな正と悪とを混乱させながら,自分自身のお姉ちゃんと教え子の彼女とのことを考えていた。教え子の彼女が,私と将来結婚するだろうという見込みが無いのであれば,私がお姉ちゃんにした行為というのは,ある意味間違った行為であろう。それこそ,男性の欲求を果たしても何の問題もなかったのであろう。特に,教え子の彼女は,芸能界でデビューしてしまったのである。一般人の,しかも日雇い労働者と一緒になれることなど,絶対にあり得ないのである。しかし,私の中では,教え子の彼女に対する感情は,そうではなかった。だからこそ,途中で止めてしまったのであろう。諦めなければならないという意識がありつつも,ひょっとしたら,彼女が私の所へ戻ってきてくれるのでは,という期待薄ではあっても,そう考えてしまっていたのであった。
情けないな。そんな感情を思い詰めながら,髪の毛が濡れたままの状態でベッドへ潜り込んでしまった。
気がつけば,時計は22時を指していた。ちょうど良いときに目が覚めたものだ。私は,気分の感情を整理できないというモヤモヤを晴らすために,仕事に出て,スコップを振りかざした。
単純作業の繰り返し,その行為こそが,鬱憤晴らしになるのだ。これこそが男の仕事だ。そう,男なのだ。そんな無理矢理な思考で,自分自身を納得させようとしていた。そんな意識があったためか,時計の進次官が遅く感じた。今日は自棄に遅いな。そう思ったが,とにかく土砂をトロッコに積み上げた。もう,それしかないのだから。
時間は長く感じられたものの,時間は必ず進むものである。やがて,朝が来て,トンネルから出る時間になった。
「上がるぞー」監督の一声に,ふっと胸をなで下ろした。今日も無事に終わった。モヤモヤとした感情の中で,怪我もなく仕事を終えたことで,私は,しばらくこの仕事場でお世話になることを決意した。そう,何もかも忘れるためにだ。
トンネルから出ると,シャワーを浴び,食事を摂り,そしてベッドに潜り込んだ。
*=*=*=*=*
仕事場では色々あるもの。。。
本当に頭が混乱するね。
でも,最近は,理解してくれる年長者が近くの研究室にいるため,本当に助かるね。
自分自身の,そして我々大学の中では異端児的なグループとしての方向性を,何となく模索できるからね。
とりあえず,次が決まるまでは生き延びよう。
そうするだけだね。
コメント: 全0件