人間は、唯一、喜怒哀楽の感情を保持する動物である。しかし、万人が心しなくてはいけないのは、感情ほど壊れやすいものはないという条理である。人間の心は傷つき易く直ぐに壊れてしまう「弱くて脆い未完成な動物である」からかである。逆説的に言えば生きるための技術とは「感情を大切にすること」という結論になる。

禍は①思いやり②優しさ③気配り等が欠落している人に訪れる場合が多い。特に④自己中心型の人は要注意である。例えば、いじめ・虐待・暴力・不仲・喧嘩・離婚等の禍は④型人間に集中している。また⑤コミュニケーションが図れない⑥周囲の環境になじめない人も要注意である。

幸せの尺度とは「不安なこと(max－20%)や心配事(max－40%)ほか不平不満(max－40%)のない状態で且つ健康(max＋80%)で楽しみや喜びに満たされている状態(max＋20%)」を割合(max 100%)で表したものをいう。例えば不安や心配事ほか不平不満がゼロ・健康で満たされている人は幸せ度 100%。

幸せな生き方をするためには「①感謝して生きること②迷惑を掛けずに生きること③役に立つ生き方をすること」の三つを率先して実行していくことに尽きる。そして、ボランティア活動(社会や人を大切にする活動)等にも積極的に取り組んで行く生き方が出来る人には必ず幸運や福運が到来する。

人間は全て未完成な動物である。理由は①迷いや長所短所を保持する不安定な存在であること②善悪の判断力に差異があり一様ではないこと③ミスや失敗ほか迷惑をかけること等大小のファククターを備えた動物であるからである。だから共に支え合う心・助け合う心・育て合う心の三つが必要な訳である。