「人間の本質とは何か・・・」
地球上に住む多くの動物の中で、唯一「感情という神経を備えながら、独自の言葉を持って生活している高度な動物」のことを人間といっている。一般的には「二足歩行する動物」であるとか「主体性を持った動物」、「人間は感情の動物である」等と言われている。

残念ながら感情は、人間の脳神経(辺縁系の神経細胞)を中核にした複雑怪奇な脳細胞であるために「完成された動物である」とう定義ができない。しかし完成された動物に近づく努力は必要である。故に現状では「人間は未完成な動物である」と言わざるを得ない。

その理由は「未熟さが認められること」、「過ちや間違いがあること」「迷いがあること」、「悪事を働いたり、他人に迷惑を掛けること」、「私利私欲に基づいた自分本位・自己中心的な人が多いこと」、「本能的な選択を誤る人が多いこと」等が挙げられるからである。

従って、人間の本質とは何かを理解するためには、先ずは、人間の本質とも言われている「感情」について理解しておく必要がある。一般的には「気分とか、喜怒哀楽時の気持ち」などと解されている。しかし、きちんとした定義がなされていない。

一言で定義すると「感情」(人間の本質)とは、外部(自然界)の環境又は人間を含む対象物から発せられている「音響・音声・色彩・発光物体・味覚物・臭気物・刺激物等」に対して、人間一人ひとりの五感によって受け止められている「感覚又は気分のこと」をいう。(以下省略)