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  • from: 相談博士さん

    2010年12月06日 17時50分47秒

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    <死刑はなぜ必要か(その中-3)刑罰に対する量刑評議-Bについて>


    <死刑はなぜ必要か(その中-3)・刑罰に対する量刑評議-Bについて>(提言)
    <前号の続き>なお、心身耗弱に関する責任能力との係わり合いは、誤認判定され易いため要注意である。なぜならば「殺人事件を発生せしめる直前の人間は、いわゆる普通の人であっても、精神的に「混乱・思い込み・思い過ごし・逆恨み・思い違い・恨み一念・過剰な自己防御心」等の「間違った一途な思いや、執念が鬱積している」ために決行時になると、決して尋常ではなく、その間違った思いが一挙にこみ上げて来るために、異常な心理状態(過度の興奮と逆上心でブレーキが効かない状態に陥ってしまう)からである。即ち、誰であっても、「心身耗弱」状態に陥ってしまう習性があるために、特にこの事象に関しては、誤判定され易い。要するに、殺人を犯す者の直前における犯行心理は、若干の個人差はあるが、ほぼ一様に心身耗弱状態(精神異常の状態)になっているということである。つまり普通の人であっても、一時的・又は突発的に「心身耗弱の状態(異常な精神状態)」に陥ってしまう」という事実である。この事実を弁えないと、公正な裁判が歪曲されて「誤認に基づいた量刑」が出される結果となる。
    続いて「更正の可能性」について触れておきたい。人間は、誰でも平面的には大なり小なりの「更正の可能性を保持」している。なぜならば、A)人間は誰でも一時的に極刑から逃れたい意識が働くために人間的に回帰することがある。B)事件後は「愛があれば表面的にはある程度冷静な判断ができるように回復して来るからである。従って、この副次的な要素が過大視又は誤判断されると、不公平な量刑が下される結果となる。ここは「評議上におけるプロでも最も騙され易い事象」であるため、被害者が殺され損にならないように、最重要な「要注意点」として位置づけておく必要がある。なお「死刑又は無期」に該当する事象に関する裁判は、短期間で結審する不慣れな素人集団の裁判員裁判にはなじまず、「裁判員裁判から外すべきである」。要するに、この事象に関する裁判は、一般人では荷が重いため、プロに任せる必要があるからである。<次号「死刑はなぜ必要か(その下―1)被害者と遺族救済のために」へ続く>

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