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from: ksfcさん
2010年03月19日 22時03分26秒
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湯の花には気をつけろ
恒例のトラウトフィッシング、お疲れさまでした。
私は三年振りくらいで、あの独特の”引き”を何度か味わえたので十分満足できました。
さて、あれから皆様とお別れした後、疲れきった身体を癒すべく、釣りと同じくらいに楽しみにしていた温泉に馳せ参じる事に致しました。事前にネットで調べておいた日帰り可能な温泉です。ボート屋からもほど近く、直ぐに行き着く事が出来ました。
平日とあってか客も少なく、外観も小奇麗で自然と期待に胸が躍ります。
カウンターでお金を前払いすると、タオルまでくれました。
浴槽の広さはたたみ三畳程だったでしょうか、大きくはありませんでしたが、先客が一人だけだったので不満はありません。
はやる気持ちを抑えて、身体を隅々まで洗い待ちに待った入浴です。
お湯は黒い濁り湯でした。「あ、何か効能がありそう」などとにやけながらザブンとつかりました。
お湯は適温で、とてもまろやか、まさしく「極楽」といった感じでしょうか。寒い船上で十時間以上過ごした疲れが一気に消えていくようでした。
「皆も来ればよかったのに」なんて思いながながら暫く微睡んでいたら、先客が出て行きました。
貸し切り状態になってさらに気分も高まります。
ド近眼な私は眼鏡を外していたので、泉質を確認すべく眼鏡を徐に装着しました。
お湯をすくってみると、湯の花なのでしょうか、細かい灰のようなものが舞っています。「これが濁りのもとかあ」などと思い、ふと目を湯船に向けると、いきなり”ち○毛”が目に飛び込んできました。「あらやだ、私のかしら」なんて思っていると、次から次に”ち○毛”や髪の毛が舞い上がってきます。
よく見るとそれは尋常な数ではなく、乱舞している状態でした。次第に血の気が失せ始め”これは!”と思い始めたところ、やや深いところに”束”の様なものを確認しました。
嫌な予感がしましたが、えいやとつまんでみるとそれは髪の毛の束で、排水溝に詰まったそれとまさしく同じでした。
その瞬間私は浴槽から飛び出し、シャワーで入念に身体を洗い急いで風呂場から出ました。
風呂場のドアにこう書かれてありました。
「...粒子状になって浴槽の底に沈んだり、糸状になって浴槽内を漂ったりしているものは湯の花であり..」
まあ、灰のようなやつは湯の花だったでしょう。
しかし私が目にし、手にしたのはまさしく”ち○毛”であり髪の毛の束でありました。
聖書に手を当てて、これは偽証でないことは宣言できます。
極楽浄土から地獄に突き落とされた気分でした。
すっかり意気消沈した私は、車をすっ飛ばして家路につきました。
評判の良い温泉なので、今回の事はたまたまどっかに引っかかったゴミが流出した事故だったと考えるようにします。私の場合、良い事があると悪い事がセットで訪れますので、今回もわたしの運の悪さが原因なのでしょうね、きっと。
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