｢すると黒人の人たちは、私たちが世界で一番脚長の筈なんだって負けを認めないのよ。そして、脚長族の族長のホログラムを電送方式で送ってこさせたの。身長は2メートル以上あって、股下長は裕子より5センチくらい長かったわ。もう完全に圧倒されちゃった。今まで苦労して勝ち進んでこれたけど、いよいよこれで最期なんだと思ったら、涙が出てきちゃった。
・・・・・すると、何と、コレクター殿からサイコメッセージが届いたの。“相手の身長が2メートル以上の場合は脚長の絶対値でなくって、股下比率で勝負せよ！”だって。裕子にとってはとっても寛大なルール改正になったわ。でも、コレクター殿の真意は裕子にとことんやらせるつもりなのね。｣

｢96番目はブラックパワーとの対決よ。黒人の人って、平均的に一番脚が長い人種って気がするの。だから今度は敢て黒い人たちのトップモデルを訪問したの。もう、一目見ただけで裕子より背はずっと高いし、スリムだし、股下比率は偉大だし、しかも細くて長いし、そして、哲学的な顔をしてるし、もう圧倒されっぱなしだったわ。・・・・・でも、勇気を出してそっと横に並んでみたら、・・・何と・・・・勝っちゃった。｣

｢95人目は日本の有名脚長女優のKNさんとの勝負よ。こんな格好でど地べたにべったり坐ると、KNさんみたいに脚の長い美人はますますかっこよく見えるわね。だけど裕子はな〜んかアンバランスになっちゃうの。脚が長すぎるせいなのかな。でも100人抜きを達成しないと、得体の知れないコレクター閣下に地球は酷い目に遭うらしいし、裕子自信もコレクションに加えられちゃうらしいので、形振り構っていられないわ。｣

｢さあ次のフェーズへ行くためには何とか100人対決をやってしまわないといけないのね。でもこれって結構タフな仕事よ。そこでネットでいろいろ探してみたんだけど、世の中にはまだまだ凄い人がいるのね。その中からエロかっこいい超スーパーモデルを94人目の対決相手に選んだの。相手にとって不足なしってとこね。こんな人は表情がすっごく官能的で、女性の私でもくらくらしちゃうわ。完全に負けたと思ったけど、・・・・・・・かろうじて勝てたみたい。｣

｢結構裕子も捨てたモンじゃないと思って、ミスユニバースの審査会場に乱入しちゃった。そしたらなんと、かつて日本出身の女王、Ｍさんもかつての栄光が忘れられないと見えて、水着に襷を着けたいでたちで乱入してきたわ。皆さんにはご迷惑だったろうけど、Ｍさんと裕子は意気投合して悪乗りしちゃった。勿論股下比べはしっかりやったわ。Ｍ女王には圧勝できたし、他の人たちにも多分勝てたと思うわ。多分て言うのは、彼女達がイブニングドレスを着ていて、シルエットとしか比べられなかったからなの。でも One Chance One Win とルールが一方的に厳しくなっちゃったから、結局一緒だけどね。これで、人質解放93人目てことね。｣