｢ハワード空挺隊の頑張りを見届けたので、もう少し活動範囲を広げようと思って、ちょっと時空間移動スパンをいじってみたの。そしたら急に巨人に摘ままれて思いっきり放り投げられたような衝撃がきたわ。そして3秒ほどでなんか固いフローリングの上に投げ出されたみたい。尾てい骨が痛かった。なんかうす暗いけど風が激しく吹いてたわ。そしてなんかのエンジンの音がゴーゴーと吠え耐えてるの。時空間ナビシステムを見たら、太平洋のど真ん中で、1941年12月7日5:30てなってたわ。てことは、日本時間にしたら12月8日、まさに真珠湾攻撃の直前に来ちゃったのね。そしてここは出撃前の日本の航空母艦の飛行甲板。｣

｢ドイツ軍の砲弾が落下するペガサス橋に堂々と乗り込んだロバット旅団長は出迎えたハワード少佐と固い握手を交わしたわ。そしてよくぞ頑張りぬいてくれたと労ったわ。ハワード少佐が、現在敵の大部隊が先の森に集結中で、そろそろ総攻撃をかけてくるかもしれない、戦車も交じってるようだと報告すると、ロバット准将は、それなら待ってる必要はない、こちらから仕掛けてやる、と言って間髪をいれず、全旅団に進撃命令を下したの。そして敵が集結している森へ進軍していったわ。見事な豪勇と決断ね。｣