体力がもう限界で、格闘なんてとてもできる状態じゃないので、ひたすら逃げるしかないわ。裕子は脚には自信があって、長いばっかしじゃなくって、走ることにも自信があったの。高校時代はインターハイで８００ｍの選手になったこともあるのよ。この経験を活かして、全力じゃあなく余力を持って走ることができたわ。これでも裕子に追いつけるミステリアンはほとんどいなっかったわ。でも前からのタックルを交わしながらだから結構大変なのよ。

ミステリアンとのドッグファイトはもう３時間も続いているわ。相手はいっくらでも湧いて出てくるので、もうきりがないわ。ゾンビと違って体力が尽きると食われちゃうわけでないので、屋や気が楽だけど。でももう裕子、体力の限界に近いわ。キックパワーもあまり効かなくなって、専ら捕まるのを振り切るだけで精一杯なの。

裕子、そろそろ息切れしてきたわ。裕子の脚長キックもだんだん威力が衰えてきたみたい。ミステリアンの接近を許して、体に触れられる牢になってきたわ。もうこれが裕子の限界かしら。

裕子は何とか捕縛の手を脱出できたけど、ミステリアンは一杯いてるので、片っ端から蹴り倒さないと先へ進めない状態なの。裕子の脚長パワーは確かに威力はあるけど、非力な体力はどこまで持ちこたえられるのかしら。タフな逃走劇になりそう。

裕子は覚悟を決めて、裕子の唯一の自慢の長い脚を生かしたキックをミステリアンの顔面にかましたわ。そして相手がひるんだ隙に手籠め状態からさっと逃げ出したの。でも相手はいっぱいいるから、これらはかなりタフな逃走劇になりそう。非力な裕子がたちまち抑え込まれなければだけど。