「橋梁から直江の方向へ歩いていくと、小さな社があったわ。短い参道と古びた鳥居がコンパクトでかわいらしかったので、ここで次の下り客列車を待っていると、地元のおじいさんが２人やってきたの。そして、こんな脚の長いお嬢さんがよくもまあこんな名も知れない神社を訪れてくれなすった。っ言って、歓待してくれたわ。そして、神社の中に案内してくれて、お茶を入れてくれたの。この釘は鎌倉時代からあるとかいろいろ説明してくれたわ。もうそろそろC57 さんが来るのに、っとはらはらしたけど、こんな暖かい歓待を断れないわ。そんなとき、C57さんは近くを走り抜けて言ったわ。おじいちゃんたち、どうもありがとう。今なら差し詰め“田舎へ泊まろう”てなもんかな。でもごめんね、神社の名前を忘れちゃった。」