「京成急行が上野に近づいた時、変なゼッケンをつけたジャージー姿の青年が乗り込んできたの。そして、裕子を見つけると近づいてきて、“ちょっと協力お願いします。”って言うのよ。なんて答えていいか分かんないので、黙ってると、全く当たり前って感じで、金属棒を取り出して、引き伸ばし、裕子の脚にあてがって、そのままスカートの中まで伸ばして、先端をあそこに突き立てるの。１０３センチメートル、いい線だな、って言って離れて行ったわ。その背中のゼッケンには『日本人の脚長を測る実行委員会』って書いてあったわ。なんのこっちゃ？でもやっぱりこんな夢も見ていたような記憶があるの。
それにしてもまた２センチ脚が伸びちゃったのかな。それとも先端をあそこに食い込ませたせい？」