暫らくぶりにかつて裕子の家庭教師だったお兄ちゃんとデートしたの。場所は奈良公園の飛火野、健康的でしょ。2人して若草山に腰を下ろして、足を思いっきり延ばしてみたわ。すると、立っている時と比べて、二人の座高の高さと脚の長さの違いが更に歴然としちゃったわ。お兄ちゃんごめんね。別に脚が長いからってえらいわけじゃないのよ。「そんなことは分っとるわい」って言いながら、お兄ちゃんは相当意識してるみたいで、むしろ短めの脚を突っ張ってくるの。そして、屈辱感を味わってるような顔をしていながら、あそこは明らかに固くなってる様なのね。その硬さがお尻に感じるわ。さて、こんなことをしながら裕子たちの話題は結構健全で、トランプ大統領談義なんかしてたのよ。こんな品格のない人で大国アメリカが治まるのっかしら？メキシコ国境に壁を造るだとか、イスラムの移民は認めないだとか、本音をはっきり言う人で、パックスアメリカーナは維持されるのかしら？こんな粗野な人で、新たな国際紛争や戦争は起こらないで済むのかしら？TPPは？安保は？不安なことばっかし。トランプさんはホントに金持ちのヤンキーそのものって感じ。ヤンキーってのは確かに理屈や議論よりも行動が先走るイメージがあるけど、古い映画『大脱走』に出てくるスティーブ・マックイーンやジェームス・ガーナ―のような爽やかさがあるように思うんだけど、トランプさんにはそんな爽快感は全く感じないわ。でも意外と大統領になったら凡人になっちゃうのかもね。浅草の観音様に観光できているアメリカの青年に「トランプ大統領に期待することは何ですか？」とインタビューしたとき、「直ちに辞任することだ。」と答えたのをテレビで見て、笑っちゃった。