裕子は、今回はシルクロードを通らずにシベリア経由で行くことにしたの。最後にはヒマラヤで世界最高の山岳路を走破することになるのだから、それまでは、アルタイ山脈や天山山脈を迂回する訳よ。超ロングなコースだけど、ほんとは疲れたら得意の時空間瞬間移動術を使って適当にやってるんだ、な～んちゃって。そんな訳で、なんとか？バイカル湖の畔までやってきたわ。イルクーツクの町に入ると、なんかすご～く華やいでるの。こんなシベリアのど真ん中で、今は早春とはいえ、こんな極寒の地でいったい何事かと思ったら、何と世界のスーパーモデルさんたちがこの地でフェスティバルを開いてるんだって。かつて、100人抜きの脚長バトルを戦ったとき、多くのスーパーモデルさんと対決したことを思い出したわ。裕子はこの時スポーツサイクルでシルクロードを抜けて大戦をつづけたんだったわ。そしてこの時、100人の美女を正体不明の変質者から救ったんだぞ。それはいったい裕子が何歳のときだったんだって?　それが良く分んないのね。だって裕子はサザエさんと一緒で22歳以上は年を取らないんだもん。こんなことを思い出しながらバイクをスローでこいでいると、もっとびっくりしたことに、彼女たちが町の広場で待ち構えていて、一斉に裕子を歓迎してくれたの。実は裕子がこのコースを通ることを前もって知っていて、ふぇすちぃばるの会場を突然変更したんだって。かつての対戦相手の懐かしい顔をたくさん認めたわ。中でも超スーパーモデルのナジャ・アウアマンさんまでいたのよ。彼女とは、バトル後、大親友になっちゃったの。そんな訳で、恐らく彼女が画策したのね。そして、彼女たち美女軍団の歓呼の声に見送られて、更に奥地へ踏み込む裕子でありました。