ロシアからカザフスタンに入ったころ、バイクを漕ぎながら、スーパーモデルたちとの脚長バトルやイチローさんたちイケメンアスリートとの出会いなど関皆思い出に耽っていると、当然のことながら、あの恐ろしい悪夢もよみがえってきたわ。裕子はデジャビューの能力もあるみたいで、怖い夢を見るとそれが現実となあって実体験することになるいや～な記憶があるので、今回も嫌だな～と思っていると、あ～あ、やっぱし！　あのおぞましき集団が行く手を塞いだの。カナリア教団とばったり再会しちゃった訳。この教団はかつてオーム真理教と言うテロ集団が日本を恐怖の底に落し込んだとき、足尾の銅山をアジトに暗躍していたカルト集団で、オームが一網打尽になったとき、ほぼ同時に群馬県警と栃木県警と警視庁の機動隊に制圧され、当時拉致されていた裕子もこの時解放されたんだわ。オームはその後長い審理が続いているのか終わっているのか良く分んないけど、局系を待っていることは確かなようね。そこへ行くとこのカナリア教団はうまいこと海外逃亡を観光しちゃったらしいのよ。そして、イスラムテロ集団のアルカイダと手を組もうとしてここまでやって来たんだけど、どうも相手にされなかったようね。そんなことを幹部の１人から聞いたわ。心なしか、連中は裕子のことを懐かしく思っているらしいのよ。裕子が拉致されていた当時、いろいろ手籠めにされたり、恐ろしい目に合わされたけど、いつもクリティカルなところで、ストップがかかっていたわ。何となく裕子を大切なものと思っているような節が伺われたの。そんな訳で、何となくこの連中を憎み切れないでいる自分に改めてびっくりしたわ。裕子の脚に興味があるのは当時と一緒みたいで、遠慮深そうにではあるけど、やっぱりそっと触って来たわ。あそこのちょめちょめも含めて。