「裕子がスポーツサイクルのサドルを跨いだら、なんかすっごい人だかりになっちゃった。沢山外人の男性が集まって来たわ。」
「裕子は上半身を見ていたら小柄な少女然としているのに、アンバランスに手足が成長しすぎたからみんなびっくりするんだろうな。」
「人を奇形児みたいに言わないで。この長過ぎる手足は結構時分でも持て余してるけど。」
「ところで裕子はどこへ行こうとしてたんだ？」
「このカージフの街から西へ行ってブレコン手とこまでサイクリングするつもりだったけど、なかなかスタートできないわね。裕子はサドルに跨って地面に足が付いたけど、結構サドルがあそこに食い込んでるから、ちょっとあそこが痛くなってきたわ。早くみんなどいてくれないかな。」
「しばらくは無理だろうね。」