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from: Dr. Slipさん
2024/04/28 23:31:04
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裕子の学園生活(2)高校時代・ミトコンドリア論―1
「裕子、学園生活はもう十二分にエンジョイしたろうから、そろそろまたお勉強するぞ。今日からはミトコンドリア論だ。」
「以前、不老不死の薬を調べたとき、登場したミトコンドリアなんだけど、これって結構不可思議な存在なのよね。ミトコンドリアは細胞内にいて、生体内で必要な生命エネルギー(ATP)を酸素エネルギーから一括して作り出している小器官なんだけど、一般に紹介されているさやえんどうのような楕円形の小器官はほんの一面を見ただけで、本当は無数のさやえんどうが紐で結ばれて、網目のようなネットワークを形成してるんだって。まるで細胞内に張り巡らされた電線の様になっていて、このネットワークを介して隅々までエネルギーを供給してるんだって。このミトコンドリアって小器官は、40億年前、もともとは原核生物っていって独立した一匹の単細胞生物だったんだって。勿論他の原核生物と一緒で、遺伝子もしっかり持ってたのよ。そしてこの頃の地球環境は2酸化炭素と水と光はたっぷりと有ったんだけど、酸素は無かったらしいわ。ところが同じ原核生物である葉緑素が登場すると、これらの2酸化炭素と水と光を使って、酸素とブドウ糖を造り始めたのね。当時は酸素の使い道なんて殆どなかったから、酸素は溜まり放題だったらしいのね。そしてこの酸素は産業廃棄物の様に原核生物には毒以外の何物でもなかったのね。原核生物の遺伝子を酸化分解して生物自信を殺しまくったそうよ。そこで原核細胞は自己防衛のために核を作りこの中に遺伝子を保管することを考えたのね。そして、真核生物へと進化していったわ。一方、ミトコンドリアは自分の仕組みに目覚め、産業廃棄物である酸素とブドウ糖を使って生命エネルギー(ATP)を造り始めたの。」
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