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from: Dr. Slipさん
2024/04/29 08:44:07
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裕子の学園生活(2)高校時代・ミトコンドリア論―2 真核細胞とミトコンドリアの合体
「話はここから面白くなるのよね。酸素を生体エネルギーに変えることに成功したミトコンドリアは 時代のハイテクを開発したことになるのね。でも自分だけのために使っているのでは勿体ないし、何とか企業化を図ったわけ。また、そのまま原核生物のままだったから、色んな酸化反応を行う過程で発生するラジカルやスーパーオキサイドや1重項酸素のような活性酸素がいっぱい出来てきて、剝き出しのDNAをぼろぼろにしちゃう頻度が高まって、自殺行為になっちゃったのね。そこで、真核細胞へ侵入して何とか酸素から避難しようとした訳。でも単に潜り込んだだけじゃあ本質的解決にならないので、多分いろんなことを考えたんだと思うわ。そして編み出した戦法が、自分の遺伝子の8割がたをレトロウイルスの様に真核生物の安全な核の金庫に預けちゃったの。貸金庫みたいね。これで自分の運命を担う遺伝子を安全に避難させ、ひたすら生命エネルギーを造ることに専念できるようになったって訳。だから、ミトコンドリアは今でも残り2割のDNAを持っていることと、預け入れたDNAと自前のDNAを使って、独自に分裂増殖できるんだって。何で2割のDNAを手元に残したかってことだけど、未だに謎なんだって。真核生物はイスラム国みたいのが勝手に侵入してきて、いい迷惑だったかもしれないけど。逆にミトコンドリアの浸入のおかげで生命エネルギーとやらをいっぱいもらうことができ、今まで毒でしかなかった酸素が有用な燃料となったの。そして、酸素を思い切り活用できるようになった真核生物は、その後爆発的な進化を遂げることになるんだわ。」
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