「そばで見ていたシャラポワさんは裕子のパンツ姿を見て哀れんでくれたのか、取って置きの水着をプレゼントしてくれたわ。とってもいい人ね。これで裕子も心置きなく脚長コンペにチャレンジできるぞ。
でもこんなこと言っちゃあ失礼だけど、マリアさんて結構胴長なのね。これ内緒よ。
これ、マリアさんに聞こえちゃったみたい。バックボレースタイルで後頭部をどずかれちゃった。」

「2人のテニススターに連れて行ってもらったところはサイパン島のマイクロビーチってとこだったわ。海が抜けるように透明で、天国みたい。こんなトコで65年前に日米の大死闘が演じられたのね。でも今はごらんのように脚長美女ばっかし。最初に会った4人は日本人と台湾人とチェコ人の女子大生仲間だったけど、みんなスレンダーで足が細長いの。脚太目の裕子はちょっと恥ずかしかったわ。だけど比べてみたら長さではみんなに勝てたわ。でも、見た目は細い方が長く見えるのね。
コレクター殿に結果を事後報告したら、もう勝手にやってくれ、段取りを考えなくていいから楽でいい、亜空間から覗いているから負ければ直ぐ分かる、だって。これで36人目か。
考えてみたら、裕子は水着を持ってこなかったので、パンティむき出しだってことを思い出して、真っ赤になっちゃった。」

「テニスの女王様たちはあっさり負けを認め、さっさと水着に着替えたわ。そして、裕子ちゃん、あんたの脚の長いのは良く分かったから、何時までもネットを跨いでないで、一緒にビーチに行こうよ。って誘ってくれたの。そこには水着姿の脚長さんがわんさといるから、より取り見取りで勝負したらいいわ、だって。それもいい考えね。」

「アスリート界の脚長女王様を尋ねてきたけど、やっぱしテニス界を避けて通るわけには行かないわね。そんな訳で、コレクター殿から携帯連絡があったとき、こっちから逆提案しちゃった。そしたら、それはいい考えだ、だって。
シャラポアさんもハンチュコワさんもアスリートとは思えないほど、まるでモデルさんそのものみたいに素敵だったわ。でも、脚の長さでは裕子はまた勝っちゃった。裕子はネットを跨いでみたけど、ネットの白帯が股に触らなかったわ。
これで３３人達成！」

「裕子が事情を話すと、このクロアチアの女王様ブラシッチさんは快く納得してくれたわ。そして、更にドイツのライバルまで紹介してくれたの。お陰で３１人救出まで達成できたわ。感謝！」

「裕子は調子付いて、コレクターの次の申し入れにも簡単に応じちゃった。でも後で考えると、えらいことだったのね。なんと、陸上界の２大フィールド女王と対決することになっちゃったの。
棒高跳びの女王様イシンバエワさんはとっても気さくな人で、自分の出番までは大きなタオルを被ってて瞑想にふけっているけど、一度タオルを取ると、素敵な笑顔で話しかけてくれたわ。脚がどっちが長いのへったくれだのってぜんぜんこだわってないみたい。裕子の出現なんて何処吹く風で、しっかり金メダルを取って言ったわ。
走り高跳びの女王様ブラシッチさんは裕子が自分より脚が長いのが気に入らなかったみたい。金メダルを逃しちゃったわ。高いバーを跨げる自分がもっとも脚が長くないといけないと思っているのね。」

「コレクターの指図に従って、次は日本のバレーボール選手たちと比べっこしてみたの。ロシアの選手と既にお手合わせ（脚あわせ？）した後だったから、自信を持って立ち向かえたわ。
そして勝った。これで28人達成ね。」

「今度の指令はまるで神風特攻隊みたいだった。生還の望みは全く無く、巨大な空母や戦艦に突っ込むようなものね。なんと、195cm以上もある3人と対決せよって言う指令なのよ。ここまで来た以上、やるっきゃないんだけど。

でも案ずるよりはってやつで、何とか3人に勝てたわ。こんなに背の高い人たちでも股下が1メートル以上の人ってあんまりいないのね。これで24人救ったことになるんだわ。」

「アメリカのスーパーモデルはジャネットっていったわ。ジャネットとの決戦は翌日、巌流島で行うことにしたの。もうだいぶ寒くなってきたから、裕子はセーターを着てきちゃったけど、ジャネットはブラとパンティとガーターだけだったわ。立派なガッツね。波しぶきの中でのコンペだったけど、ジャネットは自分からはっきり負けを認めたわ。そして友達になっちゃった。この1連のキャンペーンが終わったら、真っ先に遊びに行く約束をしたわ。ノースキャロライナのウイルミントンだって。さあ残り、79人、がんばるぞ。」

「今度もタフな勝負だったわ。ヌード対決だったのよ。JPNの方は鎧袖一触で決着は着いたけど。USの方は結局勝負が付かなくってドローになっちゃった。改めてプレイオフね。」