「裕子、正直ちょっと疲れたわ。ビーチに長くいて、日焼けしちゃったことがその理由の1つかもしれないと悟ったので、ちょっとクラブハウスで一休みすることにしたの。そこにもスリムな脚長さんがいたわ。偶然だったけど、これも戦果の1人にしちゃおっと。
これで42人目ね。」

「翌朝、早めに起きてビーチを散歩してると、とっても素敵な人に出会ったわ。オリンピック金メダリストの康介さんよ。誰もいない浜辺で、ツーショットしちゃった。そして、1時間ほど人生を語り合ったの。弾力性のあるスバらしい腹筋だったわ。背は裕子と同じくらいだけど、チョメチョメは25センチほど裕子より低い位置にあったわ。偉業を成し遂げる人って、あんまり脚の長い人はいないのね。なんか、脚の長さを競ってるのが馬鹿馬鹿しくなってきちゃった。でも、折角だから男の人との実績も認めてもらうように、コレクター殿には交渉したわ。そしてOKをもらったわ。だからこれで59人目になったの。」

「その夜、裕子は肉体疲労が激しいくせに何時までも眠れなかったわ。そこで、ホテルの暗くなったホールへ降りていったの。そしたら何処からとも無く幽霊のような美女集団が現れて、囲まれちゃった。ゾンビのような集団だったわ。みんな一昔前のワンピースの水着を着て、そしてみんな脚がものすごく細長いの。そのうちの1人が裕子のマイクロミニのスカートを捲くったわ。これからどうなるのかと息を飲み込んでると、そのまま裕子を無視して何処かへ行っちゃった。なんか拍子抜けしちゃったけど、でも無事で良かったわ。どうも、裕子の脚の長さを見て、自分たちの仲間だと思ってくれたみたい。でも裕子はちゃんとこのゾンビさんたちとも脚の長さを比べてみたわ。これぞ死を賭しても任務を全うするプロ精神よ。そして少なくとも13人に勝ったわ。変態のコレクター殿に携帯で交渉したら、しぶしぶこのスコアーを認めてくれたわ。これで一気に58人目になったわ。」

「結構タフな訓練だったわ。終わった途端、もうくたくた。クルーの一人と一緒に腰を下ろしたけど、暫くは立ち上がれなかったわ。でもこのへたってる間にも、そっと脚の長さを比べちゃった。勿論勝ったわ、これで45人目。ようやく赤道に近付いたわ。」

「クラブハウスで、裕子はあるヨットチームに誘われたの。白いビキニが気に入ったんだって。殆ど白で統一されたヨットで、女の子４人でクルーを組んでたんだけど、一人が大会前に熱を出しちゃったんだって。大会の当日には直ると思うけど、それまで練習の穴埋めをやって欲しいんだって。脚の長さ比べにもそろそろ飽きてきたから、２つ返事でOKしちゃった。でも、クルーの人たちみんな脚長さんだったから、ついでにスコアーを稼がせてもらっちゃった。これで44人目ね。」

「マリアさんのビキニを着て、裕子は思いっきり頑張ったわ。今回は３人相手よ。アメリカのトップモデルの黒人の人と、オランダのノルマン美人と台湾のモデルさんよ。その結果、また3人解放達成！
これで41人目、でもまだ半分に満たないのね。そろそろ疲れが出てきたみたい。」

「さあ、シャラポアサンから素敵なビキニをもらったから、思う存分脚長バトルをやっちゃうぞ。って意気込んでみたけど、世の中には脚の長い人が結構いっぱいいるのね。遠くから見てると、とってもかなわないと思える人が沢山いるわ。でも勇気を奮い起こして比べてみると、何とか今のところ勝てているって感じ。踵の高い靴を穿いてる人はその分差し引いていいよねって申し出たら、コレクター殿はそんなの理由にならんだって。むちゃくちゃ言うわ。
今回は韓国系アメリカ人とスウェーデン人と、思い切ってやってみたら、ほんの数センチの差で辛勝だった。これで38人目、まだまだ先は長いわね。」