「７５人目は久々にオーソドックスな勝負をしてみることにしたわ。相手は台湾の脚長美女よ。サンフランシスコの霧の金門橋上の勝負だったわ。相手が東洋人だからって侮ってたら、とんでもない。もう少しで負けるとこだったのよ。」

「謎の74人目は何と裕子と同業者だったの。インターポールの刑事さんで、別のアプローチでコレクター殿を追ってるんだって。裕子の存在を察知して、コンタクトすれば局面打開が図れるかと思ったんだって。そこで裕子とコレクター殿との死を賭けた１00人脚長バトルの話をしたわ。そしてこれの達成が彼に近付ける唯一の道だと言ったわ。そしたら、インターポールの彼女は喜んで勝ちを譲ってくれて、裕子をずっとマークして、もしも危険が迫ったらいつでも加勢すると言ってくれたの。」

「暗闇で佇んでいたら、今度は逆に向こうから脚の長さを比べられちゃった。長い脚を膝立てしていた裕子の股間に差し込んできて、あそこをつんつんつつくのよ。いったい何者なのかしら？」

「７３人目は、スポーツ公園でヨガの準備体操をしてる女子大生を標的にしたわ。仰向けになって、脚を垂直上方に立てていたから、そっと近寄って、お尻を合わせて裕子も脚を伸ばしてみたわ。勝敗は一目瞭然ね。このままそっと行っちゃおうとしたら、強い腕力で脚を捕まれて、教えてやるからヨガのエクササイスに付き合いなさいって言われちゃった。結局最期まで付き合ったけど、結構スカッとしたわ。」

「昨日ゴルフ場で知り合った伯爵夫人に招待されて、お屋敷に遊びに行ったの。スッゴイお城みたいなお屋敷で、居間や廊下には高そうな絵画や骨董品がいっぱい飾ってあるの。そして、一番びっくりしたのは、伯爵夫人は素っ裸だったの。屋敷にいるときはいつもこうしてるんだって。裕子にも脱ぎなさいって言ったけど、ビキニに留めることでお許しを得たわ。夫人も脚長を誇っていたようで、最初は気分を害したみたいだけど、はっきり負けを認めるから、今から娘になりなさいだって。裕子は未だに出生不明だから、なってもいいよって言っちゃた。多分冗談なんでしょうね。」

「７１人目も体の柔らかい人だったわ。裕子も負けずに思いっきり開脚してみたわ。こうやって自分の脚を見つめてみると、本と異常に長い気がするわ。これなら誰にも負けない気がしてきたわ。今日の相手は少し残念そうに、裕子の頭を抱えて、ヘッドロックしてきたわ。でもいい友達になっちゃった。」

「裕子、遂に白樺林の中で、究極の開脚バトルをやっちゃった。相手は古典バレーのプリマドンナだから爪先立ったまま電信柱のように真っ直ぐ１８０度脚を上げちゃうのよ。裕子も柔軟性では負けないと思っていたけど、思いっきり脚を振り上げても無理だったわ。だけど長さでは何とか勝てたわ。遂に７０人目まで勝ち進めたのね。」