｢ＧＦはジェット機から大空へ投げ出されて一巻の終わりとなったけど、後に残った裕子たちも大変だったのよ。やっとパラシュートを見つけ出して、海面に激突寸前に脱出できたの。幸い多島海だったので、小さな島に着陸できたわ。早速ＧＰＳのスイッチを押そうとしたら、ボンドさんたらその手を押さえて、“他にやることがあるだろう”なんて言うのよ。そしてフィナーレはやっぱり・・・・。｣

｢ボンドさんとＧＦとの大格闘の最中、ＧＦの握っていた拳銃が暴発しちゃったの。その弾丸が窓のガラスを破壊しちゃったから大変、中の空気が勢いよく外に流れだしたの。裕子たちの体は無重力状態みたいに空中へ浮き上がり、破裂した窓から外へ吸い出されそうになったわ。そして、もっともデブのＧＦはが何と外へ吸い出されちゃったの。ボンドさんと裕子は何とか持ちこたえたわ。｣

｢ＧＦの陰謀を水際で食い止めたボンドさんは、アメリカ大統領のお招きで、ワシントンまで大統領専用機で飛んだわ。勿論裕子もご相伴にあずかったのよ。でも、フライトが始まった途端、将官の軍服を着たＧＦがピストルを構えて立ちはだかったの。こんな変装で逃げ出したＧＦがこの専用ジェット機をハイジャックしてたのね。行先はキューバにするなんて言ってたわ。こんな修羅場で、ＧＦは裕子のスカートをピストルで捲ったりするもんだから、このちょっとしたすきを突いて、ボンドさんの反撃が始まったわ。そして狭い機内で大乱闘が展開されたの。

｢ボンドさんとグレート東郷のような怪人はいつ果てるともなく死闘を繰り広げていたわ。でもボンドさんは殴りあいでも格闘でも怪人には全く歯が立たないの。そこでお互いに離れて、怪人の最大の武器・スチールの帽子を投げ合うのが唯一有効だだったわ。そしてついに勝つチャンスはやってきた。鉄格子にはまり込んだ帽子を怪人が回収しようとした時、ボンドさんは高圧電線を電源ボックスから引き抜いて、その鉄格子に押し付けたの。怪人は四方に火花を散らして感電死したわ。そして、やっとこ時限装置を解除して、核爆発を阻止できたの。｣