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恋愛小説発表会〜時にはノンジャンルで〜

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公開 メンバー数:6人

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  • from: エリスさん

    2008年06月27日 17時04分15秒

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    「神話読書会」で証拠を残してきました


     こっちのサークルはたいしたアクセス数もないので、証拠を残しても馬鹿みたいですけど、

     「神話読書会」は努力しただけの結果は出ているんだということを分かってもらいたくて、この写真をアップしてきました。

     同僚たちにしてみれば、小説なんかアップしたところで読者もいないんだろうから、もっと仕事に来てくれ! と、言いたいのでしょうが。

     読者いるし! 私、本当にがんばってるし!
     お願いだから、これ以上、私の大事な時間を取らないで。仕事に入れる日はちゃんと入ってるから!

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  • from: エリスさん

    2008年06月27日 13時26分11秒

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    「箱庭・4」
     還暦を迎えた母には、学徒動員で戦死した婚約者がいた。今でもその人のことを一途に思い続けているため、政略結婚で無理やり結婚させられた父との間に生まれた子など、可愛いはずもない。特に私など、身籠った時はわざと流産しようとしたと聞く。
     母にとって庭造りだけが生き甲斐。
     庭だけが、母の世界。
     私は、その世界に入りたくて、幼いころから必死に母の後をついて歩いたけれど……。
     着替え終わってから台所に行くと、電話が鳴り始めた。――姉からだった。
     「編集の田中さんが訪ねて行ったはずなんだけど」
     姉の言葉に、
     「ああ、やっぱりお姉ちゃんのご推薦ね」
     と、私は答えた。
     「まあ、そうゆうことになるんだけど、でも私が言うまでもなく、向こうもあんたの起用を考えていたみたいよ。ところで、シャア? あんた今日、会社早退したんですって?」
     姉と兄は私のことを「シャア」と呼んでいた。幼い頃に舌足らずで「沙耶(さや)」をそう言っていたのがそもそもの始まりだが、子供のころにやっていたアニメに「シャア」という名のカッコいいキャラクターがいて、姉がその大ファンになってしまったので、より拍車がかかってしまったのだ。
     「田中さん、初めは会社の方に訪ねて行ったのよ。そしたら早退したって言われて、それで家の方へ行ったら、まだ帰ってないって言われるし。いったいどこへ行ってたのかなァ?」
     「嫌ね、お姉ちゃんたら、勘ぐらないで」
     「冗談よ。あんたのことだから、どうせまた図書館でしょ……それで、代わりに伝言頼まれたのよ」
     姉に伝言を頼んだということは、母では話にならなかったのだろう。
     「あんたさ、連載やってみる気ない?」
     「連載!? 無理よ、そんなの」
     「なんでよ。あんた、短編より長編の方が得意じゃない」
     「そうゆう問題じゃなくて」
     私は二年前に投稿した小説が佳作入選したことを切っ掛けに、単発ものを三カ月に一回ぐらいの割合で雑誌に掲載させてもらっていた。それ以上多くは書けないのだ、会社の仕事もあるので。それは、本格的に小説家としてやっていきたいけれど、今の状況では、会社を辞めるわけにもいかない。
     私は、職場でチームを組んでいたリーダーが辞めてしまって、今は私と新人の女子社員の二人だけでやっていることを、姉に説明した。
     「ああ、それじゃ仕方ないか……でもね、シャア。私はそれでも会社を辞めてほしいなって思うよ。あんた、家でもそうだけど、会社でも犠牲になりすぎ。もう少し我を通してもいいんじゃない? 執筆の仕事の方が好きでしょ?」
     「……うん……」
     「学校卒業したばっかりの頃は、まだデビューもしてなかったから、就職したいって言うあんた、止められなかったけどね。あんたの食い扶持ぐらい私がなんとかしてやれたのに、あんたときたら……」
     「だって、就職もしないでずっと家に籠りっぱなしじゃ、親戚中がうるさかったよ」
     「それもそうなんだけど……ねェ、この頃はどう? 発作は起きる?」
     すぐには答えられなかったが、なるべく明るめに言った。
     「うん、平気よ」
     「そう? あんた、治ったとは言っても、小児喘息(しょうにぜんそく)にかかってたんだからね、あんまり無理しないでね」
     「うん、ありがとう……あ、お姉ちゃん」
     私は急に思いついたことがあって、言った。
     「お姉ちゃん、六月の第一土曜日、家にいる?」
     「いるわよ。締切り日だから、アパートに籠りっぱなしね」
     「じゃあ、泊まりに行っていいかなァ。手伝うから」
     「いいわよ、大歓迎! できればケンちゃんも来てくれるといいんだけど、無理だろうね」
     「お兄ちゃん、このごろ忙しいから」
     「あの子にも、体壊さないように言ってね、それじゃ、またね」
     姉は子供のころから優しい。
     漫画家の仕事が忙しくなって、両親と散々喧嘩したあげく家を出て独立するまでは、私と共同でこの部屋を使っていた。
     六畳のフローリングの部屋に薄い絨毯を引き、机も置くところがないからと一つを共同で使い(大概は私に譲って、自分はこたつを代用していたけど)夜は二段ベッドで寝ていた。
     私が喘息で眠れなくなっていると、すぐに気付いて背中をさすってくれる――母は起こしたところで、なにもやってくれないと分かっているから、そうゆう時は姉だけが頼り。
     「どうしてシャアがこんな目にあうの? シャアは何も悪いことしてないのに……」
     そういって泣いてくれたことを、今でも鮮明に覚えている。
     この部屋は姉の思い出とともに、私にとって心和む場所だった。
     白地に可愛い紫の花柄の壁紙、大好きなアイドルのポスター、姉が選んだ家具、ひしめき合うように本が並ぶ本棚、そして亡き愛猫の写真。どれもこれも、思い出が詰まっている。
     そして、ガラス戸越しに見える、庭――。
     以前はこれらを見ているだけで心が和まされたのに、どうして今は悲しいだけなのか。
     もしかしたら、この時から私は、新しい居場所を求めていたのかもしれない。


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  • from: エリスさん

    2008年06月27日 12時32分48秒

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    「箱庭・3」
     


     来目杏子の結婚式は六月の第一土曜日に執り行われることになっていた。
     その日はちょうど社内旅行の日と重なっていて、女性の先輩たちのほとんどが彼女の方へ招待されてしまっていて、残っている女子社員で古株は私だけになってしまった。
     「新人たちを纏めるためにも、参加してほしいんだが」
     と、上司に勧められたが、私は最近体調が思わしくないことを理由に、社員旅行を欠席することにした。上司も私の病弱は知っているので、それ以上強要はしなかった。
     確かに体調も悪かったのだが、それよりも私の行動を妨げていたのは、当時よく見ていた夢のせいだ。
     ほとんど連夜と言っていい。同じ夢ばかり見て、悲鳴をあげてしまうこともあり、そのたびに母親に叱られた。
     どこかの教会らしいのだが、その階段を誰かと手を組みながら、来目京子が降りてくる。かの彼女に向かって、白い服を着た、少年のように細身の男性が突進していくのだ。次の瞬間、彼女はウェディングドレスを真っ赤に染めて倒れ、そして、ナイフを手に立ち竦むその男性の、長めの黒髪が風になびいて、覗く横顔が……。
     私は良く正夢(姉は予知夢だと言うが)を見てしまう。もし、この夢が本当のことになってしまったら――と思うと、自分だけ社員旅行で楽しんでいるわけにはいかない。
     こんな気持ちのまま、いい仕事などできるわけもなく、具合が悪いことを理由に、午前中で早退したことがあった。
     早退したのならさっさと家に帰ればいいものを、それも気が進まず、私は図書館などに寄り道して、四時ぐらいに家に帰った。
     自分の部屋へ入ると、ガラス戸の向こうにしゃがんでいる母が見えた。
     そこは、母の自慢の庭。埋もれてしまうぐらいの花や木が植わっていた。ガラスの端が少し濡れているところを見ると、たった今、水をやり終えたところなのだろう。
     「沙耶(さや)かい? ずいぶん早い帰りだね」
     私の顔も見ないまま、ガラス越しに母が言う。――母は、鉢植えの雑草を抜いているようだった。
     私はゆっくりとガラス戸を引いて、母を見下ろすようにして答えた。
     「うん、また具合悪くなっちゃって、早退したの……あ、お母さん、この花、綺麗ね。なんて言うの?」
     母はそれには答えず、如雨露(じょうろ)を手に立ち上がると、そっけなく言った。
     「あんたにお客さんが来たよ。机の上に置いといたからね」
     見ると、ワープロのキーボードの上に名刺が置かれてあった。姉が連載している雑誌の編集者のものだった。
     「まったく、若い娘を訪ねて男が来るなんて、恥ずかしい限りですよ」
     母のそんな言葉はいつものことだから、私はすんなり答えていた。
     「嫌だわ、お母さん。そんなんじゃなくて、この人、雑誌社の人よ。きっと執筆依頼だわ。ホラ、お姉ちゃんが連載している……」
     「早く帰って来たのなら」と、母は私の言葉を遮った。「夕飯作っておくれ。材料は揃っているから」
     それだけなんですか? お母さん。
     私、早退してきたって言ったのよ。具合が悪いからって。それなのに、どこが悪いの、とか、大丈夫なの? ぐらい言ってくれてもいいじゃない。お母さんにとっては、娘のことより庭の花や木の方が大事なんですか?
     私はガラス戸を閉めてから、ため息をついた……いつものこと。そう、いつものことよ。母が私たち子供に関心がないのは。

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  • from: エリスさん

    2008年06月27日 11時14分13秒

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    「Re:いろいろとやっているので」
    今日も兄のサークル「猫の知恵袋」(ac44102@circle  もしくは  http://www.c-player.com/ac44102/message)で書き込みしてきました。
     写真がブレているのは、猫たちの動きが早いせいよ(^v^)

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  • from: エリスさん

    2008年06月23日 21時01分14秒

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    「Re:2サークル共通カキコ 「そんな前だったっけ?!」」
     「早く『高飛び込み』(本当のタイトルは違います)の上映、終わってくれないかな」

     私がそうぼやいたら、後輩にこう馬鹿にされた。

     「エリスさん、うぶなんですね」

     まだまだ分かってないね、この子は。私の場合、うぶとかの問題ではなく、嗜好の違いだよ。
     毎週木曜日に更新される百合動画サイトを、楽しみにしているような人間を、うぶとか言わんだろ(~o~)キャハハ
     まだ新人さん達には、私がバイだってことを誰も教えていないらしい。
     知ったときの驚きが見物だね。(^.^)b

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  • from: エリスさん

    2008年06月22日 19時21分57秒

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    「Re:2サークル共通カキコ 「そんな前だったっけ?!」」
    >好きな男の裸も見られないぐらいだから……
    >今じゃどうでもいい。


     「男の裸、見られるようになったんだ」(~o~)ケラケラ

     ちっがァ〜う!!
     そうゆう解釈しないでくれ!
     昔はそんな風に悩んでいたけど、今は男の裸を見られない自分を「自分らしさ」として、ちゃんと受けとめてるって意味です。
     でもね、好きな男性の裸は見られるようになった、というのは堂本光一と松本潤と風間俊介で実証済みです(^o^;
     好きでもない男は駄目ですけど。
     真矢みき見たさに「絶対彼氏」を毎週見てますが、速水もこみちが脱いでるシーンは一秒も見ないで目を背けちゃいますから。
     でも私はそれでいいんだと思います。これが私なんだから。


     もう一個補足すると、百合小説ばっかり書いてる私も、個性だと開き直ってます。

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  • from: エリスさん

    2008年06月21日 22時11分19秒

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    あなたの人生を悔いなく生きていてくれれば、それでいい

     逢いたいと願う気持ちは通じないから
     せめて夢で逢うことを祈ろう

     大丈夫
     私が苦しんでいる分 あの人は幸せなはずだから

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  • from: エリスさん

    2008年06月20日 19時53分01秒

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    2サークル共通カキコ 「そんな前だったっけ?!」

     今、「神話読書会」では〈泉が銀色に輝く〉を、「恋愛小説発表会」では〈箱庭〉を連載していますが、

     ワープロに入っている〈泉が〜〉を出力しながら、
    KinKiのDVDを見、
     さらに、〈箱庭〉が収録されている同人誌〈気まぐれロマネスク Vol.6〉を確認する。
     という、オタクにありがちな、三つのことを同時にやる、という日常茶飯事をこなしていたところ、あることで手が止まった。

     〈気まぐれロマネスク Vol.6〉の奥付の日にちが、平成10年5月4日だった。

     「十年前!?」

     そんな前だったっけ?
     十年ったら、確かキンキも十周年。そして見ているDVDは、それを記念してのライブ――「Harmony of December」で光一くんと剛くんがラブラブしている、あれです。

     なんという偶然なんだ。

      『この世に偶然なんかないわ。あるのは必然だけ』
     って、×××HOLiC でユウコさんが言ってましたが。

     〈気まぐれロマネスク Vol.6〉の執筆後記には、当時の私が〈箱庭〉を書きたくなった理由として、とにかく堂本光一をモデルに一本書きたくなった、と言い訳してましたけど、本当の理由は、私と、私が片思いしていた男性をアッサリ振って、他の男と結婚した『お姉様』に、私の当時の心境を見てもらいたかったんです。

     考えてみたら、〈泉が〜〉の方なんか、原型を書いたのはもっと前になるんだなァ。
     文化学院で私と同期だった読者メンバーは覚えてるかな? 当時、私は〈Olympos神々の御座シリーズ〉というのを執筆していて、〈泉が〜〉はその中の〈その他の神々編〉の一つだった。当時のは今のと大分設定が違っているけど。
     ちなみに、「罪ゆえに〜」を当時のタイトルで言うと、〈Olympos神々の御座シリーズ 不和女神編 罪ゆえに天駆け地に帰す〉と、長くなる(^o^;

     執筆後記には、当時の私の悩みなんかも書いてあった。
     百合小説ばっかり書いてしまって、まともな男女の恋愛が書けなくなってしまった。
     とか。
     好きになった男性の裸すら見られないぐらいだから、濡れ場の表現が甘すぎる。
     とか。
     異父姉がいまだに母に会いに来れないのは、私のせいだ。
     とか。――今じゃ全部どうでも良くなってしまったことを、えらい深刻に悩んでいたことが分かる。
     十年って人を変えるのね。
     そりゃそうか。私はともかく、当時は中性の美のど真ん中だった光ちゃんが、もう三十路一歩手前の艶男になってるんだから(^.^)b

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  • from: エリスさん

    2008年06月19日 15時43分45秒

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    いろいろとやっているので


     今日は兄のサークル「猫の知恵袋」(ac44102@circle  もしくは  http://www.c-player.com/ac44102/message)と、私の家庭菜園サークルでも書き込みしてきました。
     機会があったら覗いてみてください。

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  • from: エリスさん

    2008年06月19日 13時49分04秒

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    新連載。その名も「箱庭」

     この作品は私がまだOLだった頃に書いた作品です。

     当時、私にはお慕いする男性がいました。私より一歳上の、でも見た目は中学生ぐらいの童顔で小柄で華奢な人。
     その人にも好きな人が居て、その女性は彼より一つ上で、ほっそりとした美人で――私も片思いしてました。
     惚れた男なのに、女性を巡っては恋敵という、面倒くさい関係でした――すべては私のこの性格のせいですが。

     そしてその女性は……まったく違う男性と結婚して、寿退社しました orz


     そんな頃に思いついた物語です。失恋してもただでは起きないこの性格は、小説書きには向いているのかもしれませんが。

     今頃、彼はどうしているんだろう?
     かなりなヘビースモーカーだったけど、あの体格だと今の風潮では、煙草を購入しづらくなっていると思うわ。ちゃんと成人識別カード持ってるかしら?
     なんせ、駅前で喫煙していたら、お巡りさんに補導されそうになったぐらいだから。社員証を見せて、ようやく成人であることを分かってもらえた、というエピソードを持っている。(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

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