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from: エリスさん
2009年02月27日 05時33分03秒
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from: エリスさん
2009年02月22日 19時16分35秒
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「ベンジャミン・バトンを見てきました」
イロイロと賛否両論あると思いますが、
ヒロインのデイジーに感情移入しながら見てしまいました。
自分は年々 歳を取るのに、愛する男は逆に若返っていく。
私が常日頃感じている恐怖と似てるorz
(雪割草くんと桜の君は元気にしてますか?)
近々「神話読書会〜女神さまがみてる〜」の方で書こうと思っていた、不死の女神と人間の娘たちの恋物語も、こうゆう事がテーマになるので、先にやられちゃったなァ、って感じです。icon
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from: エリスさん
2009年02月20日 20時17分54秒
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from: エリスさん
2009年02月20日 15時59分13秒
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「箱庭・57」
トコットコッと階段を駆け上がってくる音が聞こえる。いつもなら一声鳴いてから入ってくるのに、今日は黙ったまま私の枕元へ来たから、どうしたのだろうと思って見ると、一枚のメモ用紙をくわえていた。
手にとって見ると、丸っこい字で、
「ヒチョウちゃんの夕ご飯はあげました。ゆっくり養生してね。 一海」
と書いてあった。
「飛蝶も里帰りしてたの? 一海ちゃんに後でお礼しなきゃね」
飛蝶のためにお風呂場に続く脱衣所の小窓だけ開けてあった。人間が入れる大きさではないから。
「……もう夕方なのね。私も何か食べないと駄目かしら……」
けれど、食欲よりも睡眠欲の方が勝ってしまう。私は、また安心して眠りについてしまった……。
――気がつくと、サッと朝日が目の上を覆いかぶさった。普通の人ならそれだけで起きられるのだろうが、私の場合は血圧が少し低いせいか、しばらく夢うつつの状態が続いてしまう。
頭の向こうで、タタッタタッという、子馬の駆け足のようなリズムで階段を降りていく音が聞こえる――あれ? この足音は……。
すると、階下からやっぱり思ったとおりの人の声が聞こえた。
「まだ眠ってたんですけど、本当にいいんですか? 雨戸開けちゃって」
喬志が敬語で話している相手は、はっきりと聞き取れないまでも、女性の声だということだけは分かる。そういえば、何かいい匂いがしてくる。姉だろうか? だとすると、料理をさせておくのは実に心配。
けれど、その心配の必要はなかった。
「目は覚めた? 病人なのに雨戸を閉め切るなんて、良くないわよ」
湯気の立つお椀をお盆に乗せて部屋に入ってきたのは、郁子だった。
「アヤさん、どうして……」
「話は後で。ハイ、これ飲んで。片桐家直伝のネギミソ作ったの」
「ネギミソなんて、どこの家庭でも作りますよ」
と、喬志は言いながら郁子とは反対側の場所に腰を下ろした。
「あら、片桐家のはちょっと違うのよ。ニンニクも少し摩り下ろしてあるし……」
「鰹節もちょっと入ってねんでしょ。俺の母親も言ってましたよ」
飲みながら二人の会話を聞いていて、あっと思った――喬志の母親が、なんですって?
郁子がお椀を下げて行ってしまうと、喬志は私を寝かしてから、ちょっとすねたように言った。
「どうして北上先生と再従姉妹だって、教えてくれなかったの」
「……ごめんなさい」
「おそらくこうだろう?〈これ以上自慢してると思われたくなかった〉。先生と親戚ってことは、嵐賀先生とも、タケルノミコト先生(黒田建)とも親戚ってことだからね。東海林さんだったら同じ学校のよしみで内緒にしてくれてただろうけど、俺が北上先生の担当になったんで、内心やきもきしてただろう?」
「うん、ちょっとだけ……。ねえ、今日は確か……」
実家へ行くって言ってなかったかしら?
「帰るよ、これから。その前に最後の説得に来たんだけど……びっくりしたよ。七時過ぎてるのに、全部の雨戸が閉まってるから。ちょうどそこへ先生が来てね」
「鉢合わせちゃったのね」
「君とのこと聞いてびっくりしたけど、納得もした」
「納得って?」
「似ていて当然だ、って」
「え?」
「俺が嵐賀エミリーを好きなのって、血筋からも来てるんだよ」
つまり、それって……ええ!?icon
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from: エリスさん
2009年02月20日 12時02分11秒
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「Re:Re:ご報告 続き」
> > 実際に店頭に並ぶのは3月になってからですが、予約はもうできますので、皆様よろしくお願いします。
> >
> >
> > 「罪ゆえに天駆け地に帰す」
> > 著 者・淮莉須 部琉(エリス ベル)
> > 発行所・文芸社
> > 3月15日発売予定
> >
>
>
> すみません、訂正があります。
> 予約受付は2月20日からだそうです。
> 今ネットなどで予約をしても「新風舎」の誤植が残ったほうが送られてくることがあるかもしれませんので、出版社や値段をよくご確認のうえ、ご予約お願いします。m(_ _)m
試しに「淮莉須部琉」でグーグル検索してみると、まだ「新風舎版」の方がトップに出てきますね。
でもその三つ下ぐらいにyahooのサイトが出てきて、そっちではもう「文芸社版」が載っていました。
皆様、くどいようですが今日から予約受付です。
誤植が直っていて、値段も安くなっているのは「文芸社」の方ですよ。お間違いのないように。
重ねて重ねてお願いします。m(_ _)m
近いうちに「百合な日々」の雨傘さんにもお知らせしなきゃだわ。icon
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from: エリスさん
2009年02月16日 11時36分36秒
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ヴィーナスみたいな嫌な女
最近「神話読書会〜女神さまがみてる〜」で私が書いた台詞です。
貞操観念がなく、不特定多数の男性とデート(食事したり、映画見たり)をする女を侮蔑する時に使っています。
主にある人に対して言ってたんですが。
私の前から消えたはずなのに、まだ裏で暗躍しているらしい( ̄〜 ̄) 困ったヤツだ。-
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from: エリスさん
2009年02月13日 16時11分09秒
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「Re:ご報告 続き」
> 実際に店頭に並ぶのは3月になってからですが、予約はもうできますので、皆様よろしくお願いします。
>
>
> 「罪ゆえに天駆け地に帰す」
> 著 者・淮莉須 部琉(エリス ベル)
> 発行所・文芸社
> 3月15日発売予定
>
すみません、訂正があります。
予約受付は2月20日からだそうです。
今ネットなどで予約をしても「新風舎」の誤植が残ったほうが送られてくることがあるかもしれませんので、出版社や値段をよくご確認のうえ、ご予約お願いします。m(_ _)micon
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from: エリスさん
2009年02月13日 16時06分11秒
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「箱庭・56」
第3章 いつか来る春
世間ではめっきり年の瀬で慌しいというのに、私の家も庭も、静か過ぎた。
『もう、何日寝てるんだっけ……?』
土砂降りに濡れて、大したこともせずに彼と長いこと話していたあの時、風邪のウィルスが体内に入ってしまったのかしら。それから、彼と私らしくなく言い争ったりもしたし……。これでこじれなかったら、その方がおかしいわね。
喬志はその後、一度だけ電話をかけてきた。
「今週の土曜日だけど……やっぱり行かれそうにない」
それはそうだろう。私が来るなと言ったのだから――と、思っていると、彼は意外なことを言った。
「仕事納めなんだよ、その日」
「あ!? そうなの」
私は自分が勤務していた時に貰った今年のカレンダーを思い出した。そう言えば、土曜日なのに出勤日になっていたわ。
「それで、次の日から実家へ帰ることになってるし……悪いけど、年内はもう無理そうなんだ。ごめんね?」
「……喬志さん?」
「ん?」
「まだ、来てくれる気があったの?」
「え? なんで? ……ああ、だってあれは、言葉のあやだろう?」
そうでもなかったんですけど。
「あのォ……それでさ」
喬志は突然言葉を濁した。なんだろう。いつもはなんでもハッキリ言う人なのに。
「君もさ……来ない?」
「ハイ?」
「俺の実家」
「え?……ええ!?」
意味を理解するのにしばらく時間がかかってしまったぐらい、意外すぎる言葉。
「どうして私が!?」
「おふくろに会わせてやりたいんだ。喜ぶと思うから」
「ちょっ、ちょっと待って……やっぱり、あれなんですか。地方の人は二十代前半で結婚するのが普通だから、喬志さんくらいの歳になると、親御さんが心配するんですか?」
「ああ……それもあるけど、ちょっと違う意味で驚かせてやりたくって」
話が見えない……。
どっちにしても、私が行けるはずもない。
「喬志さんのご実家って、陸奥の国でしたよね」
「随分古臭い言い方するね。そうだよ、藤原氏が栄えた」
「今頃は雪の季節じゃありません? 私、祖母の実家だって行ったことがないのに、身重の体で耐えられると思います?」
「……そうだよね。ごめん、無理言って」
「いいえ……」
誘ってくれて嬉しいですけど――と言いたいのに、その言葉だけは飲み込む。
そんなわけで、彼に風邪を引いていると気づかれずに済んで、それはそれで良かったのだが、なんとなく物足りない気分で今日まで来てしまった。
今日がその土曜日なのである。雨戸を締め切っているから昼なのか夜なのかも分からない。時折、飛蝶が来て何かしてくれるのだが、まだまだ子供の猫である。彼の心遣いはかえって裏目になってしまうこともあって、今では私の部屋へ入ってきても、足元でじっとしているだけになってしまった。それでも、居ないよりは安心できる。
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from: エリスさん
2009年02月13日 14時20分39秒
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from: エリスさん
2009年02月13日 14時19分46秒