「Re:バレンタイン一色 orz」
もうちょっと暴露しちゃうと、
　見た目中学生の先輩の意中の女性というのは、私も片思いしていた女性でした。
　運の悪いことに、その先輩と私の女性の好みが、まったく一緒だったんですね。

　「なんでよりによって、恋敵があなたなのよ」
　「それ、俺が言いたいよ。っていうか、男か女か、どっちかにできないのかよ！」

　実際にあった会話です（笑）

「Re:バレンタイン一色 orz」
　過去のバレンタインの思い出でも語ってみますか。

　OLの時に好きになった男性で、実年齢は私の一個上なのに、見た目が中学生って人がいたのね。身長が本当にそれぐらいしかなくて、華奢で、顔も童顔という――町中でタバコ吸ってたら、お巡りさんに怒られたので、社員証を見せてすでに二十歳越えてることを証明した、というエピソードがあるぐらい。
　その人が執筆中の「雪原の桜花」の朝井洸洵（ひろのぶ）のモデルなんですが、その人が、他の女性からは一切受け取らない人でした。見た目お子様なのに、男気がある人で……だから好きだったんだけど。でも彼の意中の女性は、結局違う男性と結婚して、寿退社しました。
　その直後、私も他の部署に転属になったので、彼のその後はあまり分かりませんが、見た目が頼りないせいか、チームリーダーになっても部下がついてきてくれなくて、精神的なものと過労がたたって、二週間ぐらい会社を休んでたって、彼の親友から聞いたけど。

　転属になった私は、そこで凄く優しい、その優しさが顔にまで表れている、五歳下の後輩と仕事を組むことになりました。
　その後輩が「神話読書会」に出てくるヘーパイストスのモデルみたいなもの。仕事熱心でいい人だったんだ。彼と知り合ったおかげで、
　「男は見た目じゃないんだな」
　と認識させられました。
　彼からもらったホワイトデイのお返しは、たいがいクッキーなんですが、入れ物が活用できるようになっているので、今でもペン立てとして使ってます、二個とも。