「お姉様！　聞いてくださいな！」
どうしたの？　姫ちゃん。
　「うちの人ったら、最近、冷たいんですのよ！」
そうか……それは寂しいよねェ。
　「私ってそんなに魅力がないのかしら……」
そんなことないよ！　姫ちゃんはどこに出しても恥ずかしくない、絶世の美猫だよ。


　「…………………………………妹よ」

なァに？　お兄ちゃん。

みなと岬「姫の鳴き声に、勝手なアフレコを入れるな！　ばか者！」
エリス「でも、そう言ってるように聞こえない？」
みなと岬「それはまあ……この状況だから」

　我が家の公太と姫は新婚一ヶ月。
　なのに公太ったら、姫ちゃんそっちのけで一人でボール遊びをしているのであった……。
　公太という子は、姫が普通に接していると「いいお兄ちゃん」なんだけど、ひとたび姫が「公太君、好き好きィ〜！」と迫ってくると、逃げる！　という、ラブラブ攻撃が苦手な子なんです。――よくまあそんなんで、夫婦になれたもんだ（結局は姫のお色気勝ちだったんだけど）
　この「追えば逃げる」性格。我が弟でありながら、「どこぞの誰か」にそっくりなのは、どうゆうことなんだ？　公太よ。（ゆえに私は姫の味方）


　猫には独特の愛情表現があります。これは浪花愛先生のコミックスにも描かれてましたが、鼻先でツンツンっと突っついてくる動作がそれです。
　通称「鼻ツン」と言いますが――いや、もしかしてこれって、愛先生が名づけたのかな？　まあいい。ここではそう呼ばせてもらいます。
　この鼻ツンをしてきたら、それは猫ちゃんが「あなたが好きよ」と言っているということです。猫同士でこれをするときは、鼻と鼻で突っつきあっていて、見ていて本当に可愛いです。
　でも相手が人間になった場合は、猫によってする場所が違います。
　先ず姫は、必ず頬にしてきます。でもこの場合、相手が顔を近づけてくれないとできないので、姫ちゃんはその前に鼻先をツイツイっと上に向けて、「こっちに来て」と誘ってきます。
　それで私が「ん？　なにかな？」と近づくと、頬に“chu!”っとしてくれるわけです。
　もォ〜これが可愛いんですよ、うちの姫は！

　次男坊の福ちゃんは、手にするのが好きです。私や兄が彼の前に座ると、必ず手の甲に鼻ツンをしてきます。
　まるで紳士のキスのようです。
　思い出深いのが、母が寝たきりだったころ、母の部屋にお見舞いに行った福は、必ず母のベッドに上がって、母の左手に鼻ツンをしていました。
　「おやおや。福ちゃんがまたキスしてくれたよ」
　と、母はよく喜んでいました。
　福にしてみたら、「早く元気になってね！」という励ましのキスだったのでしょう。その甲斐もなく母が亡くなり、弔問客が来る前に公太と福を葬儀場に連れて行ったら、福は本当に悲しそうに泣き叫んでいました。公太はというと、
　「違うもん、これは僕のお母ちゃんじゃないもん！」とばかりに、絶対に母の遺骸を見ようとはしませんでしたね。しかも今でも、母のことを捜してるんじゃないかという行動をして見せます。


　さて、最後に長男の公太ですが。この子の場合は、抱っこした時は耳の傍、そうじゃないときは足首から足の甲にかけて、と二箇所になります。
　公太の鼻ツンには、いたずらをして叱られたときの「ごめんなさい」という意味もあります。なんせ公太は一人っ子の時期が長かったので、遊び相手は私だけ。でもその私の「ガチャポンコレクション」を引っ掻き回してメチャクチャにしてしまうことがたびたびあったので、そのたびに私に怒られてた。
　そんな時の公太への罰が「しばらく会ってあげない」というもの。私が自分の部屋に閉じこもって、公太に顔を見せないでやるのだ。そうすると公太は私の部屋の前でしきりに泣いて、ドアをこじ開けようとしてくる。――そして一時間ぐらいして私が部屋から出てくると、しきりに私の足の甲に対して鼻ツンをしてくる。
　「ごめんなさい、もうしません」と言っているようなので、許してあげます。
　でも、またしばらくするとやるのよね、いたずら(^_^;


　こんな風に、猫の愛情表現は単純ではあっても、深く相手に伝わるもんなんです。
　人間には……ありますかね？　そうゆうの。
　あったら使ってみたい気もするが――まあ、意気地なしの私には、無理だろうな(>_<)

だったので、
モーニングファーストで映画を見てきました。

　映画ってことは、バイト先ですか？（読者の声）

ハイ、そうですよ。

　ってことは、愛しの君に会えました(^.^)b　（読者の声再び）

出勤日なのは知ってましたけど、遠くからお見掛けしただけで、声はかけませんでした。

たぶん◆◆君が聞いたら、「エリスの意気地なし！」と怒っただろうけど(^o^;
いいの、今日は帰りにお買物三昧をしないといけないから、そんなにオシャレをしていかなかったのさ。だから逆に見つかりたくなかったの。
だって今日はチゲ鍋をつくるから、その材料の買い出しのためにも身軽な格好でいないとね。(^-^)

結局、買物袋２つ分を持って、先程帰ってきました。
今から、溜まりに溜まったレシート（約二週間分）を傍らに、家計簿をつけながら、昨日録画した「スケッチブック　フルカラーズ」を見ます！

若い頃に惚れた男のことを思い出しちゃった！（爆笑）

私が通っていた高校は男女別学で（共学じゃなくて別学！）、彼はその男子部の歌舞伎研究部で女形をやっていたんですね。
二年生のとき「吉野山」で静御前を演じ、
三年生のときは「双面水照月（ふたおもてみずにてるつき）」で、主役の法界坊（女に化けている設定の場面）を演じています。
つまり花形でした。素顔もそれなりに素敵だったんだけど、女形をやっている時が一番素敵でした　)^o^(

彼とは高校を卒業してからも時折会っていたんですが、交際というよりは、親友って感じ？　どうしても友達の域を越えられなかった。
その彼が、私が通っていた専門学校の文化祭にくるたび、女装している生徒を見て（芸術系の学校だったんで、女装の男と男装の女が闊歩しているのはあたりまえ）こう言っていた。

　「俺だったら、ここにいる誰よりも美しく女装できる！」

そりゃそうだろ！（大笑）
実際、歌舞伎の世界に入ることを目指していたらしいんだけど、世襲制の壁に阻まれて断念し、高校を卒業してからは普通の劇団に入った。
その後どうなったのかなァ？　私が就職して忙しくなったら、会えなくなってしまった。


実はその彼が、「露光る〜」の彰の君（源の中将彰利）のモデルです。(^-^)

　以前、同僚たちに頼まれて、上司を説得しなきゃならないことがあって――一番年上だからね、私。
　でも結局説得はできなかった。
　そしたらその晩、夢に○○さんが出てきて、こう言った。

　「おまえみたいな腑甲斐ない女、一生縁を切ってやる！」

　あの悪夢は思わず飛び起きたよ……。


　で、今日もその悪夢を見そうな予感がする。

　いったいどんな失敗をやらかしたかと言うと。
　一人で340人のお客様を捌かなければいけない状況に置かれ、でもそれがとてもできそうになかったので、上司にシーバーで助けを求めてしまった。
　シーバーだと他の人にも会話が聞こえてしまうので、当然○○さんも聞いている。
　以前、彼に「弱音を吐く女は嫌い」と言われていたので、今回のことは凄くマイナスポイントだ。
　でもあえて言わせて。他のシアターは同じ業務をするにも、250人のお客様を三人で捌いてたのよ。だったらこっちに一人まわしてほしいと思うのは、当然じゃない？

　でもそれは私の理屈で、彼にしてみれば、340人ぐらい一人でやれよ、なさけない！　と思ってるのかなァ……実際そのあと、目も合わせてもらえなかったし……。

　先週書けなかったことなんですが、11月4日に「女性専用メイドカフェ」に行ってきました。
　そうです、9月の初めに惜しくも閉店してしまったあの「スイトリ」が、二日間だけ復活していたんですね。
　で、仕事がすっっっっっっごく忙しいのは分かっていたんですが、13時で仕事を上がらせてもらって、いそいそと秋葉原に行ってきました。(^_^)


　いやあのね、言い訳させて。だってね、二ヶ月ぶりなのよ。しかもその二日間しかやっていないの。だったら、仕事が忙しかろうが、行くでしょう！　いくら仕事していた方が、一番好きな人の傍にいられるとは言っても、この「二ヶ月」という会えなかった月日を前にして、しかも次はいつ会えるか分からないとなれば！
　たとえそのお店のメイドさん達が私の中の順位では「三番目」だったとしても、やっぱり会いに行っちゃうものなのよ。

　ええ〜ちなみに「二番目」は、ひそかに「私の天使」と呼んでいた職場の後輩（女の子）と、◆◆君です――つまり二番目以降は恋愛対象というよりは、家族？　娘と息子。(^O^;


さて置いて。

　お店に行ってみましたら、閉店前の一ヶ月間はぜんぜん会えなかった私のお気に入りのメイドさんが出迎えてくれました。

　「エリスお姉様、お久しぶりです！」

　ああ……この呼ばれ方！　このお店じゃないと「エリスお姉様」（本当にこう呼びます。本名の○○子お姉様では決してありません（笑））とは呼んでもらえないものね。
　スイトリが閉店してから他のメイドカフェにも行ってみたけど、私的には「お嬢様」と呼ばれるのはあまり嬉しくなく――なんなら「奥様」と呼んでもらいたいぐらいで。
　妹のいない私は「お姉様」と呼ばれると、本当にすっっっっっごく嬉しいんだね、これが！

　で、久しぶりに店長さんが腕を振るった「ミルクティー協奏曲」と、フルーツティーをいただきました。「ミルクティー協奏曲」というのはミルクアイスと紅茶のゼリーを併せたパフェなんですけど、これが美味しいんですよ。私はもう年が年なので(><)　他の店ではパフェなど食べないんですけど、恥ずかしいから。でもこのお店ならぜんぜん恥ずかしくない。他のお客さんもそうなんでしょうが、心が少女に戻るんです。
　こうゆう雰囲気を持ったお店って、私みたいな物書きや、芸術気質の人には必需品ですよ。創作意欲を掻き立てられます。
　なんと言っても、メイドさんたちの接客がいい！

　そんなわけで、最後にに記念撮影をして、その写真をいただいて帰ってきました。

　また復活してくれないかなァ……。
　アキバに限らず、女性限定のお店って少ないから悲しい。

うちの映画館では上映しない恐い映画がありまして、

それを、あの人が見たがっていることを聞いた同僚たちが、

「某所では上映してるから、エリス、○○さんを誘って行ってくれば？」

と、昨日しきりに言われた（四人がかりで(^o^;）

無茶言うな。
誘ったところで来ないし、私が恐いのは見られないよ orz

そこのｵｰﾅｰさんが、参考になることをおっしゃってました。

　男性は女性と違って、電話とメールを嫌がる。
　その理由は面倒臭いから。

た○きｵｰﾅｰ、引用させていただきましたm(_ _)m
確かに同じことを、私がお慕いしている方も言っておられました。
今回の喧嘩の原因も、ぶっちゃけそれだからなァ……。

世の中って難しい。

会話もできないなんて……。

仕方ないか、そうゆう人だから。
明日は◆◆君と一緒のシフトだから、また彼の話術で癒してもらおう。

　私、大怪我をしました。


　しかも、○○さんとメールで喧嘩した二日後に。

　立ち直るまでに時間がかかりそうです　orz

　「神話読書会」のアクセス数が激減してしまったこともあり、向こうに力を入れてみました。

　ということで、こちらの小説アップはお休みですm(_ _)m

　とは言っても、こっちのアクセス数が異様に増えていることから察するに、「神話〜」の読者さん、こっちに流れてきてませんか？

　なのでここでお知らせ。「誰が一番悪いのか？」の第一話で死んでしまったプロンテースおじさんとステロペースおじさんは、ちゃんと最終回で生き返ってますから、安心して戻ってきてください！
　原話がおじさん達が死ぬ話になってたんで、出だしは仕方なくそうなっちゃったんですよ。詳しい解釈は「神話〜」で述べましたので、あとはそちらをご覧ください。

　こっちのサークルは私のオリジナル小説だけど、「神話〜」はもともとの原案である神話を土台に執筆するんで、いやな設定でも書かないとしょうがないんですよね。

　ではまた来週！