「〝タクティカル・ジャッジメント〟なんてどうでしょう？」
　最近（かなり？）ごぶさたでしたが、久しぶりにオススメライトノベルを紹介してみようかと……。そんなわけで第3弾は〝タクティカル・ジャッジメント〟です。
　ところで、〝逆転裁判〟というゲームをやった事はありますか？ 自分はあいにくやった事はないんだけど、裁判で容疑者の無罪を証明するゲームです。そして、このタクティカル・ジャッジメントは不敗（腐敗？）の弁護士・山鹿善行が法廷侮辱罪ギリギリのありとあらゆる手段を使って容疑者を逆転無罪へと導き、真犯人を暴き出すという、まさにライトノベル版逆転裁判。
　この作品の魅力は会話かな。個性的なキャラクターが揃っているんで普段の会話も十分面白いんだけど、特に裁判中の舌戦は最高。証人に対する皮肉や揚げ足をとる主張、それによっておこる「異議あり」の連発は読んでて楽しい。さらに、真犯人が示された瞬間の検事側の反応はパターンが分かっていても面白く、毎回スカッとした気分になりますね。
　ライトノベルで弁護士モノというのは珍しいと思うんで、読んでみるのはどうでしょう。きっと面白いと思いますよ。