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from: どらごんさん

2014年01月04日 00時12分41秒

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ごっど・わーるど

吉村夜さんの新作で、異世界タイタンに神として召喚された少年と少女が神の特殊能力である創造術を使って武器や英雄を作り暴虐の限りを尽くす魔神ナタスと戦って

吉村夜さんの新作で、異世界タイタンに神として召喚された少年と少女が神の特殊能力である創造術を使って武器や英雄を作り暴虐の限りを尽くす魔神ナタスと戦っていくという話です。
 前作の『ろーぷれ・わーるど』に続いて異世界召喚ものだけど、大きく違うのは神として想像したものを作れるクリエイション能力が備わっているところで、単純な戦闘力だけではなく創造術で作るものの発想が勝利の鍵になるのが面白くなりそうなところですね。
 何よりこの創造術は自分だったら何を作るのかを考えるのがちょっと楽しい。主人公のダジュラとヒロインのカイネはそれぞれ武器と英雄を作ったわけだけど、自分だったらどんな武器と英雄を作るか思わず考えてしまいました。読者からアイディア募集とかあったら応募したくなってしまうくらいに。そのうち本当に募集やってくれないかなぁ~。
 そんな風に創造術で何を作れるのか想像(妄想ともいう)するのは楽しいんだけれど、話としてはなし崩し的に戦っているのでちょっと面白味がなかったです。けど、魔神ナタスの作った牙面ゼイドラとの戦いは良かったです。ゼイドラはシンプルだけれど強力な英雄でそれに機転と連携で勝利するという展開は好みでした。
 1巻はごく普通といった感じでしたけど、導入部としてはこんなものですかね。面白くなるかどうかは続き次第かな。

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from: どらごんさん

2014年07月21日 23時33分07秒

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『ごっど・わーるど』2巻の感想です。
 魔神ナタスの支配するナヴレスと戦いにそなえて戦力増強のために神粘土が出土するクノーデン鉱山奪還作戦を決行する話で、カイネとアン王女の方針の対立、新しい美少女英雄リップルの登場とそれにご立腹のパリエルとカイネ、そしてナタスの愛妾である真眼ヴィルシャと愛妾だった暗黒イリスとの確執など話としても面白かったです。
 それと鉱山を守る暗黒イリスと魔狼アルゴとの戦いも面白かったです。1巻で戦ったゼイモラは攻守に優れた正統派だったのに対して魔狼アルゴは特殊能力をもった敵だったのでゼイモラとはまた違った面白さがありましたね。
 そして、新しく手に入れた神粘土で新たな英雄を創造するカイネ。最初は弱いけれど成長力が著しい英雄という発想は面白いし、成長した時の活躍も面白くなりそうだけど、なぜに戦車? ファンタジー世界なんだから、ここはドラゴンとか幻獣系じゃないのかとちょっと突っ込みを入れたかった。
 一方でナタスもダジュラとカイネを倒すべく新たな英雄を作り送り込もうとするなど、次も面白くなりそうだと思っていたら、あとがきでまさかの打ち切り発表が……。
 自分としてはわりと面白くなりそうだと期待していたんですけど、『ごっど・わーるど』はこの2巻で打ち切りになってしまいました。というか、2巻で打ち切りって1巻どんだけ売れなかったんだよ。
 続きを読んでみたかったので本当に残念。富士見書房の無料小説サイトで続きを書いてくれないかなぁ……。

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