ドラゴンマガジン11月号に掲載された『フルメタル・パニック アナザー』の読切です。
　時系列は4巻の前で、達哉達がＡＳのスタントをやる事になった映画が原作者を無視して勝手に完全に別物にされ、果てはリーナやユースフまで加わってカオスな映画になっていくのが面白かったです。
　その一方で原作者は哀れでしたね。会社、役者、監督、スポンサーの理不尽な要求によって作品を完全に別物にされるんだから哀れすぎます。けど、映画が散々だったからこそ、逆に最後で報われたのが良かったですね。
　楽しいだけでなく、綺麗にまとまった面白い読切でした。

書くのがかなり遅くなってしまいましたが、感想でも。
　『花、相似たり』と『WILD WILD WEST』の中編二本立てで、どちらも面白かったです。
　『花、相似たり』はベルトランの過去と大国の思惑が絡むシリアスで殺伐とした心が痛む話でした。その一方でAS戦は面白く、リーナVS菊乃、ユースフVS旭、達哉VSミハイロフの戦いはどれも激しく身を削りあう面白い戦いでしたね。
　『WILD WILD WEST』は家出したクララを追ってきた達哉とアデリーナが騒動に巻き込まれるというコメディでした。で、ついにクルツが登場。基本ダメ人間だけど、やる時にはやってくれるあたりがクルツらしくて良かったです。ちなみに、マオとクルツの離婚の原因には呆れました。そんな事で離婚するなよ、と。
　さて、シリアスな話で落ち込んだ後に楽しいコメディで和ませてもらいましたが、ラストで衝撃の展開が……。次からは物語が大きく動きそうですね。

12月に発売予定だった賀東招二の新作が発売延期しました。
　今のところ、発売は未定。ドラゴンマガジン1月号に掲載予定だった特集もなし。
　しかし、発売寸前のこのタイミングで延期って何があったんだか……。賀東さんの場合『フルメタ』で発売延期の前科があるけど、待たされる身としてはほどほどにして欲しいね。

  今日の金曜ロードショーで放送された『エヴァンゲリオン新劇場版Ｑ』の冒頭ですが、いきなりの宇宙戦闘、しかもアスカとマリの共同作戦なので少し驚きました。
　状況からすると、ゼーレに回収、封印された初号機の奪還作戦というところかな。宇宙という危険域での奪還作戦という事で緊迫感があって見応えがありました。それに、初号機を防衛していた人造使徒らしきものも登場し、この作戦に至った経緯や詳しい状況が気になります。
　というわけで明日はさっそく映画館に……といきたいところですが、さすがに初日は確実にこむので見に行くのはもう少し後にするつもりです。

  ドラゴンエイジで『フルメタル・パニック』の新連載が始まるそうです。
　宗介とかなめの出会いを描くとあるのでたぶん『ボーイ・ミーツ・ガール』からやるんでしょうね。
　作画はカサハラテツローという人らしいです。この人の作品を読んだ事がないのでなんともいえませんけど、キャラの設定画が原作とかなりイメージが違っていたので不安です。
　それにしても、なんで『Σ』もあるのにリメイクなんてやるかな。というか、いつまでも昔の人気作に乗っかり続けるなよ、富士見書房……。

  いつだったか盗作問題で話題になった『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』の哀川譲が再デビューするそうです。
　新作のタイトルは『正義の味方の味方の味方』。ただ、あらすじよりも気になるのはやはりパクリ。前科があるのでまたネットでパクリ探しが始まりそうですが、果たしてどうなる事やら……。

  1巻だけをＯＶＡでですか。確かにアニメでは1巻と2巻（短編）を区切っていたのでテンポが悪かったですし、それなら最初から短編を削って1巻だけというのもありですね。そもそも、原作からして1巻完結ですし……。

　あと、『アクセル・ワールド』は原作を読んでいないのでまともに見てませんけど、アクションシーンのクオリティが高かったのを憶えてます。
　『ソードアート・オンライン』にもあのくらいのクオリティが欲しかった。
　

僕もSAOアニメが期待していたほどではないというのには同意です。ただそれの原因はテンポの悪さだと思っています。元々SAOは1巻の内容が一番好きで、それだけに1巻の内容だけでOVAを作ってくれないかとひそかに考えていました。それなので、意見は全然違ってしまいますが、アニメではあまり短編を挟まず、半クールぐらいで作ってほしかったです（アニメ化の時点でそうならないだろうとは思っていましたが）。それに比べると、アクセル・ワールドはきれいにまとまっていて良かったなあと思います。

  アニメ『ソードアート・オンライン』のアインクラッド編を見終わったのでその感想でも。
　アインクラッド編は残念ながら期待外れでした。アインクラッド編が好きだったのでアニメでは原作を補完してアインクラッドの物語をより濃密にしてくれると期待していたんですが、原作を淡々とアニメにしているだけであまり面白味を感じませんでした。
　自分の持論なんですけど、ラノベ原作のアニメって公式の二次創作だと思っていて、原作にはないシーンなどを加える事で原作の魅力を表現する事が必要だと思うんです。けど、アインクラッド編にはそういのを感じませんでしたね。
　まぁ、話に区切りをつけようとするならフェアリィ・ダンス編までやるのが妥当。となると、アインクラッド編は1クール前後でやるしかないし、そうなるとエピソードやシーンを追加する余裕はないので仕方なかったんだろうなというのは分かるんですけどね。
　個人的な希望としては、アインクラッド編は2クールかけて丁寧に作って欲しかったです。で、フェアリィ・ダンス編は2期で1クールにすれば良かったんじゃないかと思ってます。

　そういえば、アニメ化の影響で原作の売り上げは大幅に上がったらしいですね。
　正直、アニメはそれほど面白いとは思わないんですけど……。

  まさかフロアボス戦がアバンで終わるとは……。けど、思い返してみれば原作でも途中から戦闘が省略されてたような……。だとしても、アニメではまともに戦って欲しかった。原作に忠実なのもいいけれど、原作を補完するというのもアニメの見所だと思うんですけどね。
　そして、まさかのラスボス登場。それにしても、アニメだとキリトの行動が唐突すぎる。原作だと心情があるのでまだ理解できるんですけどね。
　ラスボス戦はフロアボス戦のような死線ギリギリで凌ぎあう凄みともいうべきものがないのであまり面白くなかったです。何より決着がご都合主義だったので白けてしまいました。人の意志がシステムを越えて奇跡を起こすという展開は好きですし、原作でもこれはこれでありと思っていたはずなんですけどね。