『ごっど・わーるど』2巻の感想です。
　魔神ナタスの支配するナヴレスと戦いにそなえて戦力増強のために神粘土が出土するクノーデン鉱山奪還作戦を決行する話で、カイネとアン王女の方針の対立、新しい美少女英雄リップルの登場とそれにご立腹のパリエルとカイネ、そしてナタスの愛妾である真眼ヴィルシャと愛妾だった暗黒イリスとの確執など話としても面白かったです。
　それと鉱山を守る暗黒イリスと魔狼アルゴとの戦いも面白かったです。1巻で戦ったゼイモラは攻守に優れた正統派だったのに対して魔狼アルゴは特殊能力をもった敵だったのでゼイモラとはまた違った面白さがありましたね。
　そして、新しく手に入れた神粘土で新たな英雄を創造するカイネ。最初は弱いけれど成長力が著しい英雄という発想は面白いし、成長した時の活躍も面白くなりそうだけど、なぜに戦車？ ファンタジー世界なんだから、ここはドラゴンとか幻獣系じゃないのかとちょっと突っ込みを入れたかった。
　一方でナタスもダジュラとカイネを倒すべく新たな英雄を作り送り込もうとするなど、次も面白くなりそうだと思っていたら、あとがきでまさかの打ち切り発表が……。
　自分としてはわりと面白くなりそうだと期待していたんですけど、『ごっど・わーるど』はこの2巻で打ち切りになってしまいました。というか、2巻で打ち切りって1巻どんだけ売れなかったんだよ。
　続きを読んでみたかったので本当に残念。富士見書房の無料小説サイトで続きを書いてくれないかなぁ……。

『空戦魔導士候補生の教官』がアニメ化企画進行中だそうです。
　これ、アニメ化するほど人気あったのか……。1巻は『鋼殻のレギオス』を劣化コピーのような面白くない作品だったんだけど、続きでは面白くなったのかな。
　まぁ、『甘城ブリリアントパーク』、『棺姫のチャイカ』、『ハイスクールD×D』、『冴えない彼女の育て方』、『対魔導学園35試験小隊』と富士見でめぼしい作品はすでにアニメ化企画進行中だけれど、他にアニメ化する候補はなかったのかと言いたいな。

　アニメ『棺姫のチャイカ』11話と12話の感想です。
　11話はチャイカの謎の一端が明らかになる重要な回で、物語としての面白さがありました。

　12話は大筋は原作と変わらないものの原作と比べるとあっさりとしていて面白味が足りませんね。特にトールとリカルドの二戦目が消されたのは残念。リカルドの第二形態見てみたかったんだけどなぁ……。

　全話通しての感想でも。
　正直、1クールによく6巻分も詰め込めたものだと感心しています。けど、かなり詰め込んであるので原作と比べるとどうしても見劣りしてしまいますね。
　原作読者としては大筋を変えずに上手く改変してまとめてあるのでこれはこれでありだとは思いますが、原作の方がより面白かったので微妙でした。
　まぁ、微妙ではあったんですが十分に楽しめたので二期も楽しみにしています。けど、その前に原作は早く10巻を出せと言いたいですね。このままだとアニメの方が原作より早く終わりそうですし……。

アニメ『ブラック・ブレット』第13話の感想です。
　いよいよ最終決戦という事で激戦を期待していたのだけれど、最後の特攻以外はあまり盛り上がらなかったなぁ……。
　それよりも、決戦後の方がよっぽどインパクトがあった。まさか木更が冷酷な復讐者だったとは……。モノリスの報告者を読んだ際にそんな素振りがあったものの、普段はそんな素振りをまったく見せないので違和感が凄かった。これをやるならもっと伏線を張っとけと言いたい。
　で、最後は絶望ばかりの世界でそれでも命の大切さを忘れず、蓮太郎のそばにいると誓う延珠の優しさがとても眩しかった。

　さて、全話通しての感想でも。
　原作を読んではいませんけど、かなり原作を省略しているのは見ていて分かりました。そのため展開が早かった事もあり、面白さとしては物足りなさが常にありました。
　けど、不条理な世界観、残酷な展開、人の醜さなどのダーク系作品としての魅力と面白さはあると感じました。
　アニメは微妙でしたけど、原作を読んでみたくなりましたね。そのうち余裕が出来たら1巻を読んでみようと思います。