「生徒会の一存」
　萌え系のイラストだったので実はあんまり読む気がしなかったんですけど、面白かったです。
　周りが女性ばかりのハーレム系主人公って基本的にただの鈍感と優柔不断なのが多いですけど、こういうある意味前向きにハーレムを目指す杉崎はいい味だしてましたね。特にただの美少女好きじゃなかったというのも好印象でした(だからといってハーレムを目指すのもどうかと思いますけどね)。
　面白かったので今度からちょくちょくと続きを買ってみようと思います。

「スレイヤーズ すまっしゅ。　2」
　『アカデミー・フェスタ』
　はた迷惑なお祭りだと思ったら、実ははた迷惑な講演依頼だったとは……。
しかし、相手がリナだったのが運のつきかな。　

　『守れ！ 我らが伝統文化！』
　聖者像を萌えキャラにするなんて！ けど、現実では色々なものが萌えキャラになって売り上げを伸ばしてたりしてるし、このロードの事をとやかく言えないなぁ……。
　あと、最後のオチは予想外。トリックの方は気付いたんですけどね。　

　『青春の暴走、はじめました』
　若さゆえの過ちというやつですね。気持ちはなんとなく分からないでもないんですけど色々と痛々しい。

　『ああ人生にいろいろあり』
　水戸黄門ネタです。で、あの聖者像を萌えキャラにしようとしたロードはやっぱりただのバカでした。少しはまともかと思ったんだけど……。
　ちなみにおいしいところは全部リナが持っていきました。権力よりも悪名の方が小悪党には有効なようです。

「いつか天魔の黒ウサギ　2」
　1巻は全然面白くなかったけど、死んだと思ってたヒナタが生きていたり、天魔という謎の存在の登場など少しだけ展開が面白くなってきました。
　ただ、鏡貴也の作品って『エルウィン』にしろ『伝勇伝』にしろ面白そうなのは途中までなんだよなぁ……。

「これはゾンビですか？ はい、魔装少女です」
　最初に、魔装少女＝魔法少女みたいなものと考えてください。
　で、どんな話かというとゾンビと魔装少女とネクロマンサーと吸血忍者が同居するというコメディ作品です。
　「色んなものを詰め込めばいいと思うな！」と思ってたんですが、これはこれで悪くなかったです。例えるなら、闇鍋ですかね。色んなものを入れてみたら意外と味があったといった感じの。
　もっとも、そんなに面白かったわけでもないんですけど……。

「蒼穹のカルマ」
　どんな作品かというと、姪の授業参観に出席するのに異世界の勇者になって、自称魔人の主になって、神様になって、巨大怪獣を倒す話です。……嘘じゃないですよ。
　授業参観のためなら任務だろうが、異世界の魔王だろうが、自称魔人だろうが、神様だろうと歯牙にもかけない駆真がいい味だしてて面白いというよりも、楽しかったですね。
　中でも勇者編でRPGの王道をまるっきり無視する展開は好きでした。