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from: 玖路さん
2011年03月19日 02時44分51秒
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9S(ナインエス)
かつて「狂気の天才」と呼ばれた科学者、峰島勇次郎が残した驚異の発明の数々は「遺産」と呼ばれ、それを求める国家や組織は今でも後を絶たない。
そして現在。海上に浮かぶ巨大循環環境施設《スフィアラボ》が、施設内の「遺産」を狙った武装組織により占拠された。
唯一スフィアラボから外部へ逃れられた少年、坂上闘真と、「峰島勇次郎の最高傑作」と呼ばれる少女、峰島由宇の二人は、テロリスト達を制圧できるのか――
そんなストーリーから始まるこのシリーズですが、現在七年半で本編十巻、短編集二巻が刊行されています。
タイトルの「9S」は
"The Security System
that Seals the Savage Science Smartly
by its Supreme Sagacity and Strength."
の九つのSから。
「究竟の智慧と強さをもって暴虐の科学を迅速に封ずる保安機構」
これはすなわち、峰島由宇のことを指します。
世界中の誰よりも突出して優秀でありながら、どこまでも内罰的な少女、由宇と、天然で暢気な気質と最凶最悪の暗殺者との二重人格者である闘真が、超科学なトンデモ兵器を振り回すテロリストどもをしばき倒すストーリーは、息も吐かせぬノンストップアクション。
巻数が進むにつれて、峰島勇次郎とは何者なのか、坂上闘真の禍神の血統とは? などなど作品の根幹に関わる謎がバンバン出てきて読者を悩ませます。ちなみに十巻現在、謎は深まるばかり(笑)
この作品を好きになれるかは、イコール由宇と闘真を好きになれるかだと思います。
互いに強く惹かれあいながらも、それぞれの運命に振り回され、路を違う二人。「なんでこの子達ばかりがこんな目に遭うんだ!」などと思う私はハマってしまっているんでしょうね。
フルメタル・パニックなんかと雰囲気的には似たところもあるので、ああいうのが好きな人は気に入ると思いますよ。
キャラクター 9
世界設定 9
文章(筆力) 5
構成 7
ストーリー 10
読みやすさ 7
刊行ペース 2
作者の体調不良などもあったようですが、七巻以降は一年に一冊出ないペース。最新刊が一年半前発行ってどうよ?
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