ドラゴンマガジンで龍皇杯が復活します。
　9月発売の11月号に復活自体は載っていたんですが、気づいてませんでした。
　ちなみに龍皇杯とは何かというと、複数の作家が新作を書き、読者投票で1位になった作品がドラゴンマガジンで連載されるという読者参加型の企画です。1回～4回あたりまでは面白い作品が多くて大好きな企画だったんですけど、5回以降はいまいちパッとしなくなり7回目で休止になってしまいました。それが、10年ぶりに復活ですからね。懐かしさもあって物凄く楽しみです。
　今回の参加者は村上凜、大楽絢太、初美陽一、山田有、大黒尚人、アサウラの6人。この中では大楽絢太さんに期待してます。デビュー作の『七人の武器屋』が好きだったんで頑張って欲しい。

第24回後期ファンタジア大賞銀賞＆読者賞受賞作。
　神喰という怪物と騎士達がマキナという武器で戦い続ける異世界に主人公の諌斗がやって来るという話なんだけど、『ゴッド・イーター』と『インフィニット・ストラトス』を合わせたような世界観だと思った。
　まず、神喰という名称もそうだけど、神喰を倒してそのコアを捕食してマキナを強くしていくとか『ゴッド・イーター』を基にしてるとしか思えないし、本来マキナを使えるのは女性だけなのに諌斗が男で唯一マキナを使えるとかまるで『インフィニット・ストラトス』だ。
　まぁ、世界観はさておき、キャラも微妙。そもそも諌斗がよく分からない。勇者に憧れて異世界にやってくるわけだけど、そうまでして勇者に憧れた理由も異世界に行こうと思った理由も何一つ描かれてないのでただの痛い中二病にしか見えない。実際そうかもしれないけど……。
　それと、明らかに男女比率が偏ってるハレーム系は好きじゃない。別に嫌いではないけど、最近あまりに多すぎて飽きた。ただ、腹黒やレズのヤンデレとかいるのでなかなか個性的だとは思ったなぁ……。
　話にしてもまとめ方が窮地に陥ったところを諌斗が爆発的な強さを発揮して解決という見飽きたパターンでこれといって面白味を感じなかった。
　はっきり言うと、男女比の偏ったハーレム系で主人公最強という見飽きたパターンの作品なのであまり面白くなかった。