前に従業員から「２万バーツの借り入れ」については書かせて頂きましたが、先週の木曜日の日に、「今度の土日を休ませて下さい」です。
「え〜！週で１番のかきいれ時に？」と思いましたが、まず理由を聞かない事には始まらないな、です。
聞いたら「結婚式を従業員の家で行う為」だそうです。
初耳だよ！
従業員の両親は、義理の息子の顔を知りません。もちろん旦那の両親は、義理の娘の顔を知りません。
初紹介しに実家に行くんじゃなかったの？です。
「初紹介？初顔合わせ？＝結婚式」だそうです。
従業員の実家へ、旦那の両親を呼び寄せて結婚式をやったそうです。
「わ・か・り・ま・せ・ん！！！」
更に聞いていくと、最初はやはり長政さんの言われていた「婚約式」だったそうですが、お金が無いと言う事で、婚約式を飛ばして「結婚式」になったそうです。
そんなのって、飛ばせる物なの？
良くお互いの両親が納得したな？です。
「２３歳嫁と２１歳旦那」何でそんなに急ぐんだろう？？？
旦那の徴兵は、後約１年半有り、月給２５００バーツです。
生活は一緒には出来ないし、貯金も無く、どうやって生活していくのかな？
宿舎住まいで、嫁さんの心変わりを心配して急いだのかな？
友達に自慢する為？
ちなみに２万バーツを相方に渡して従業員に貸しました。
結婚祝いは相方に任せ、僕と２人分で５００バーツだったそうです。
貸したお金が返ってくるかは、宝くじの当選確率と同じぐらいなのかな？？？

　そして月曜日、普通通りに出社して来ました。
両手首には、沢山の細く白い「サイト・シン」が巻かれていました。
本人は満面の微笑みの上機嫌です。
でも結婚式が終わっても、役場への届出はどうしたんだろう？土日だったし。
　そして遠距離別居新婚生活の開始です。
そのほとんどを電話で済ませるんだろうな！
そして１週間に１回ぐらい旦那がバンコクに出て来て、彼女の家に泊まって翌日帰るって感じなのかな？
彼女の家には実兄が一緒に住んでいます。
中々不都合しか無い新婚生活だなあ！
もし子供が出来たら生活が出来なく、首吊りもんだよなあ！
日本と違い、もちろん中絶は許されていないし。中絶費用の貯金も無いし。
　何のメリットが有るんだろう？

　タイの徴兵制について少し教わりました。
タイ人のほとんどの男子は、徴兵に行かなくてはならないそうです。
対象人数が少ない時には、「くじ引き」だそうです。
例外も有ります。
精神異常や健康がすぐれない人は免除され、大学に行った人は後日にあと伸ばしに出来るそうです。
そしてばっくれる人もいるそうです。
　この徴兵では、学校に行っていなかった人の単位もくれるそうです。
この旦那は、小学校卒業または中学中退です。
兵役に２年行くと、２年後に「中学卒業」の資格がもらえるそうです。
「中卒」の資格をもらって何かが変わるのかな？卒業して無いよりは良いとは思いますが・・・。

　僕の家の近くには、軍隊の学校が有ります。
普通の高校に行くような感じで、若い男女が軍隊の学校に通っています。
特に土日には、下の写真のような「女子」も沢山通っています。
女子には徴兵制が無いそうですが、希望者には門戸を開いているそうです。
日本人がこの文章を読むと、「タイは軍事国家」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、タイでは、警官・警察は信用しないが、軍隊は信じる人がほとんどです。
日本とは全く逆かな？
しかしこれを「軍事国家」とは言えないのが『タイ王国』です。これが『タイ王国の常識』なのです。
　『タイの常識』は、日本人の僕には理解が非常に難しいです。