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from: TJさん
2010年06月20日 11時57分00秒
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好きだった子が・・(16)
最後に手鏡をおばさんから渡されると、別人になった自分の姿に前髪をなでながら彼女は絶句していました。支払いをしようとしてるところへ、ちょうど彼女のお母さんが戻ってきたところでした。彼女の姿を見るなり一瞬間を空け、
『や‐短く揃えてもらったわね‐良かったじゃない。ホントありがとうございました‐。』
と言っていました。
声を聞き付けたウチの母さんも顔を出し、彼女の姿を見るやいなや、
『わ‐バッサリ!かわいいじゃない。ね‐○○』
と自分に同意を求められましたが、動揺なのか興奮なのか混乱していた自分はうまく答えられませんでした。彼女は恥ずかしそうにうつむき、また井戸端会議で長引くと思ったからか、お母さんの先に家に戻っていきました。
翌日登校すると、先生は満足そうに
『さっぱりしたじゃない‐。』
とご満悦でした。
周りの女子達は、「切っちゃったんだ〜」と心配そうに輪を作り、男子勢は、「うわ〜ぱっつんだ‐。」とからかうように大騒ぎでした。
幼心にはあまりに衝撃的な、目の前で女性の断髪を見た初めての忘れられない経験でした。
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